スペインGPが2020年の開催を確保したことで、来年のF1は史上最多の22戦が開催されることがほぼ確実となった。そんななかハースのケビン・マグヌッセンやロマン・グロージャンは、レースが増えることにより厳しい状況に直面することになるのは、ドライバーではなくチームスタッフだという考えを明かした。
ハースのケビン・マグヌッセンは、「チームにとって厳しい状況になると思う。家から離れる時間が多くなるからね」と語った。
「もちろん僕たちも家を離れて過ごす時間が増えるけれど、僕たちは(スタッフと比べて)少し楽なんだ。週末の間はきちんと寝ることもできるし、スタッフたちのように1日16時間も働かなくてもいい。レースがさらに追加されたら、彼らにとっては厳しい状況になる」
チームメイトのロマン・グロージャンも、マグヌッセンに同意している。
「誰にとっても限界に近づいていると思う」とグロージャンは話した。
「でも人間の体は強いから、何ができるか様子を見てみよう」
またハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、他の領域で妥協がなされなければならないと述べた。
「ひとつのレースを追加するということは、テストを減らすことを意味するかもしれない」とシュタイナーは述べた。
「スタッフを交代させずに済むように、もう1戦をこなす道を探そうとしている。だがどこかの時点でスタッフを交代させて、数戦休みを与えなければならなくなるだろう。22戦の開催について、追加のレースを行う分、どこかの領域での活動を減らす必要があるという、チーム間における十分な理解があると考えている」