夏休み中に突然のトロロッソ・ホンダへの降格を言い渡されたピエール・ガスリー。第13戦ベルギーGP木曜日の囲み取材が、それ以来初めての公の場での意見表明だった。レッドブルの決定に、「ショックだったし、すごくがっかりした」と語るガスリー。「今はもう吹っ切れてると思ってもらっていい」と言うものの、ほとんど笑顔も見せず、終始硬い表情のままだった。
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──交替を知らされたのはいつですか?
ピエール・ガスリー(以下、ガスリー):その日の朝だった。もちろんショックだったし、すごくがっかりした。ブダペストのレースが終わった時点では、そんなことは言われていなかったからね。
──第12戦ハンガリーGP終了時点では、今季は最終戦までレッドブルで戦うつもりだったということですよね?
ガスリー:そういうこと。でも今さら、そんなことを言っても仕方がない。今の僕がすべきは、未来を見据えてベストを尽くすことだから。
──チームの決断は、あなたにとって理解できるものでしたか?
ガスリー:理解できないと言ったとしても事態は変わらない。そのことにこだわっても時間の無駄だよね。
──通知されたのは、正確に何時でしたか?
ガスリー:朝の8時42分。発表の日のね(註:正式発表は、欧州時間の正午)。
──残り9戦をトロロッソで走るとして、来季再びレッドブルに復帰する意思はありますか?
ガスリー:今はそのことは考えていない。今は与えられたチャンスを最大限に活かすことだけを考えている。もちろん、将来的にはどんなことも起こり得ると思っているけどね。
──シーズン途中で、まったく違うクルマに乗ることになりますね。
ガスリー:たしかに。技術レギュレーションが変わったから、去年のトロロッソ・ホンダとは全然違うだろうしね。でもカートからシングルシーターに行ってからは、毎年違うクルマに乗りながら結果を出してきた。適応能力は十分にあると自分では思っているよ。
──前半戦の低迷は何が原因だったのでしょうか?
ガスリー:具体的な話はしたくないけど、僕にも責任の一端はあった。僕たち全員にああいうパフォーマンスしか出せなかったこと、あれだけのポイントしか取れなかったことの責任がある。こうやっていたら、もっといい結果が出せたということもいくつもある。シーズン後半に向けてのアイデアもいくつもあったんだ。
でも、もう終わってしまったことだし、今は何を言っても仕方がない。これ以上、その話はしたくないかな。
ー今回のことで学んだこともありますか?
ガスリー:学ばざるをえなかったよ(苦笑)。たくさんの教訓を学んで、それはシーズン後半にきっと活きてくると思う。とにかく今は、これからやるべきことと自分がどう変わっていけるかだけに集中したい。そのことで僕はいっそう速くなると思うから。