ハースF1のチーム代表ギュンター・シュタイナーが、フェラーリの秘蔵っ子シャルル・ルクレールを、来季のレースドライバーに迎える可能性を否定した。彼のチームには、もう少し経験の豊富なドライバーが必要と考えているからだ。
現在までにハースが獲得した28ポイントのすべてを稼ぎ出したロマン・グロージャンは、来季もチームに残ることになりそうだが、そのチームメイトが誰になるかはまだ決まっていない。
ルクレールは、イギリス、ハンガリー、ドイツのFP1でハースのマシンをドライブし、チームに好印象を与えてきた。ただし、彼は今年参戦中のGP3でタイトルを獲得しないと、スーパーライセンスの発給を受ける資格を得られない。
以前、シュタイナーは、ハースがフェラーリのジュニアプログラムに協力して、その育成ドライバーに経験を積ませる可能性もあると発言していた。しかし、来季に関しては、ルーキーは彼らの選択肢には入らないという。
「現在の私たちのポジションを考えると、彼はあまりに経験が浅すぎる」と、シュタイナーはルクレールについて語った。ルクレールは今年この後、ブラジルとアブダビのプラクティスでも、ハースをドライブする予定になっている。
「年齢が若すぎると言っているのではない。マックス・フェルスタッペンはいい仕事をしているからね。実際、ルクレールのFP1でのドライビングは高く評価しているし、彼はすぐにペースをつかんだ。ただ、私たちがチームとして必要としているのは、実戦でポイントを獲得できるドライバーなんだ」
「当面、私たちはチームを育てていかなければならず、同時にドライバーを育てる余裕はない。だから、いまのところ、ルーキーは来季のドライバーの選択肢にはならない」
また、シュタイナーは、育成ドライバーのひとりを受け入れることに関して、過去にフェラーリと話し合いを持ったこともないと付け加えた。
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