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投稿日: 2019.09.04 07:20
更新日: 2019.09.03 17:06

【ブログ】亡き親友への思いを胸に初勝利を手にしたルクレール/F1ベルギーGP現地情報その2

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Blog | 【ブログ】亡き親友への思いを胸に初勝利を手にしたルクレール/F1ベルギーGP現地情報その2

ベルギーGPブログその1を送った直後に、スパ・フランコルシャンのパドックにいる僕たちに、悲しいニュースが降ってきました。まさかFIA-F2ドライバーのアントワーヌ・ユベールが、死んでしまうとは……。

事故を知ったのは、F1予選後のアレクサンダー・アルボン囲みの最中でした。

PU交換で後方グリッドスタートの決まっているアレックス(アルボンの愛称)でしたが、レッドブルマシンの感触は悪くないようで、出てくる言葉も滑らかでした。そうやってやり取りしてる最中に……。

背後のモニターでF2レースを見ていた記者が大声をあげて、それで僕らも事故を知ったのでした。

この時点では詳しい状況はわからないながらも、1回だけ映ったリプレイ映像を見ただけでも、ただならぬ事故だったのは理解できました。囲み取材は中断され、アレックスも画面を食い入るように見ています。考えてみればアレックスとアントワーヌは、2年前のGP3でチームメイトだったんですよね。

レースは中止となり、すぐに松下信治選手に話を聞きに行きました。

表彰台を狙っていた彼には痛いレース中止でしたが、それより何より事故に遭ったアントワーヌたちの安否を心配していました。

今回がF2初参戦だった佐藤万璃音選手は、事故直後にオールージュを上がって行き、クルマの残骸に前を塞がれて、その場に止まったとのことでした。

あとで写真を確認すると、アントワーヌのコクピットのすぐ後ろで止まっていました。

アントワーヌはルノーのサポートを受けており、フランス人ジャーナリストたちがチームからの発表を遠巻きに待ってました。

そして午後7時過ぎ、アントワーヌの死亡を正式に伝えるリリースが、FIAから配られました。

涙雨などという陳腐な表現は使いたくないですが、決勝日のスパ・フランコルシャンは前日までとは打って変わって、朝から小雨が降り続いてました。

メディアセンターの外廊下からは、オールージュの上り坂がちらっと見えます。


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