9月8日現地時間午後3時10分、2019年F1第14戦イタリアGP決勝が開催され、フェラーリのシャルル・ルクレールが優勝を飾った。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは8位、アレクサンダー・アルボンは6位入賞となっている。
決勝日の気温は20度、路面温度33度。朝は未明の雨が残ってウエットコンディションだったが、昼までに路面は完全に乾いてドライコンディションとなった。
金曜にパワーユニット(PU/エンジン)を投入したフェルスタッペン、ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)、ランド・ノリス(マクラーレン)は最後尾グリッドペナルティ、予選でトラブルを抱えたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)も予選で使ったのと同じフェイズ2パワーユニットの新品に交換して最後尾グリッドスタートペナルティを科された。
Q3でクラッシュを喫したキミ・ライコネン(アルファロメオ)は、スペックの異なるパワーユニットを投入してピットレーンスタートとなり、ギヤボックスも新品に交換している。そのため正式なグリッドは予選での記録タイムに従って16番手ノリス、17番手ガスリー、18番手ペレス、19番手フェルスタッペンの順となった。
Q3進出組は全車ソフトタイヤだが、Q2以下はアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)とハース勢を除いて全車がミディアムタイヤとスタートタイヤが大きく分かれた。
スタートでポールポジションのルクレールはトップを堅守。後方ではバルテリ・ボッタス(メルセデス)が好発進を見せてターン1のアウト側からルイス・ハミルトン(メルセデス)の前に出るが、ターン2ではハミルトンがアウト側から優位なライン取りでボッタスを交わして再び2番手に戻った。
セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はターン4の飛び込みでニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)にかわされ5番手に落ちるが、2周目のメインストレートで抜き返して4番手を取り戻した。ダニエル・リカルド(ルノー)もヒュルケンベルグを抜いて5番手に上がり、7番手ランス・ストロール(レーシングポイント)、8番手カルロス・サインツJr.(マクラーレン)。
サインツとポジションを争ったアルボンは、3周目のターン4の飛び込みでインに付けるがターン5の立ち上がりでサインツに並ばれ、サイドバイサイドでターン6で飛び込むが押し出されるようにグラベルに飛び出して11番手に後退する。
最後尾スタートのフェルスタッペンは、スタート直後のターン1でペレスのマシンに追突してフロントウイングを壊し、交換のためピットインを強いられてソフトに履き替えた。
6周目のアスカリ1つめでイン側の縁石を引っかけたベッテルはスピンを喫し、コース復帰の際にストロールに接触。この危険行為に対して10秒ストップ&ゴーという最も重いペナルティが科され最後尾に落ちた。