ハースF1チームが2020年ドライバーラインアップとしてケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンを残留させることを決めたことで、ニコ・ヒュルケンベルグの移籍先の選択肢が狭まってきた。
ヒュルケンベルグは2019年末で現在所属するルノーから離脱することが決まっている。グロージャンとの契約を延長しない可能性が高いとみられていたハースに移籍するのではないかと推測されてきたが、F1シンガポールGPを前にした木曜、ハースはグロージャンの残留を発表した。これによりヒュルケンベルグがF1に残るための選択肢は実質的にアルファロメオとウイリアムズに限定されることになった。
アルファロメオはキミ・ライコネンとは複数年契約を結んでいるが、アントニオ・ジョビナッツィとの契約を継続するかどうかは不明だ。一方、ウイリアムズのレースドライバーとして今年F1に復帰したロバート・クビサは、今シーズン末で同チームを離れると発表、ジョージ・ラッセルのチームメイトは現時点では明らかになっていない。
「どういう可能性があるのか、どのシートが空いていて、どのシートが空いていないのかは、自分で見て理解している」とヒュルケンベルグは19日に語った。
「極めて明白だ。現時点では、僕自身がどうにかできる部分は少ない」
「少し時間が必要だ。まだ現実的な可能性は残っていると思うが、この世界では何かを確実だと確信することはできない」
うわさされていたハースとの交渉について、ヒュルケンベルグは「ハース側とは話がまとまらなかった」と説明した。
「ハースが選択肢のひとつだったのは間違いないし、交渉を行っていたことは秘密でもなんでもない。ただ、今回は話がまとまらなかった。契約に向けて合意することができなかったんだ」