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F1 ニュース

投稿日: 2019.09.23 10:54
更新日: 2019.09.23 10:58

レッドブル・ホンダ密着:早めに動いたピット戦略が奏功しフェルスタッペンが3位表彰台/F1シンガポールGP日曜

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F1 | レッドブル・ホンダ密着:早めに動いたピット戦略が奏功しフェルスタッペンが3位表彰台/F1シンガポールGP日曜

 抜きどころがほとんどないマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで、マックス・フェルスタッペンが4番手からスタートして、3位表彰台を獲得した。レッドブル・ホンダにとって、表彰台は第12戦ハンガリーGP以来、今シーズン6回目である(いずれもフェルスタッペン)。

 今回、レッドブル・ホンダがF1第15戦シンガポールGPで表彰台を獲得できた最大の理由は、「レッドブルの適切なピット戦略が功を奏した」(田辺豊治F1テクニカルディレクター)からだった。

 レースは、ポールポジションのシャルル・ルクレール(フェラーリ)を先頭に、スローペースでスタートした。予選でポールポジションを獲得したものの、フェラーリはロングランに不安を抱えていたからだ。いかに今年のレースが序盤スローペースだったかは、昨年は10周目の段階でトップは1分47秒台に突入していたのに対して、今年は10周目でまだ1分49秒台。今年、先頭のルクレールが1分47秒台に突入したのは、17周目だった。

 このスローペースはレッドブル・ホンダにとって、歓迎すべき展開だった。

「土曜日の予選で、ライバルたちが見せたペースを考えれば、この展開は僕にとって、ラッキーなことだった」(フェルスタッペン)

 予選でポールポジションのルクレールからコンマ6秒、2番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)と3番手のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)からはそれぞれコンマ4秒離されて4番手にとどまったフェルスタッペンにとって、日曜日のレースは「何も起きなければ、かなり厳しいレースになる」(フェルスタッペン)ことが予想されていたからだ。

 ところが、先頭のルクレールがスローペースにしてくれたおかげで、フェルスタッペンは上位3台に接近したまま、レースを続けることができた。18周目の段階で4番手のフェルスタッペンは先頭から5.6秒。3番手のベッテルとはわずか1.9秒差だった。

 そこでレッドブル・ホンダは19周目にアンダーカットを狙って、フェルスタッペンをピットインさせる。ところが、同じタイミングでベッテルもピットインしたため、ベッテルへのアンダーカットは成功しなかった。ところが、「15周目前後からは上位勢のタイヤが一気にペースダウンしていったため、交換した新品のハードタイヤのペースが想定していた以上に速くなったのである。

2019年F1第15戦シンガポールGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第15戦シンガポールGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)


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