2019年F1第15戦シンガポールGP決勝で5位〜優勝のドライバーたちが日曜日を振り返った。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 決勝=5位
今日は思ったほど動きのないレースだった。エアコンのない車で走る、日曜の長いドライブという感じだったね。
上位勢よりタイヤを有利な状態で走ることでチャンスを生み出そうとした。終盤にチャレンジするチャンスがあるのではないかと期待したが、そうはならなかった。
マシンには速さがあったが、ここでオーバーテイクするには、ペース差が2秒程度必要だ。そういうわけで、上位勢に挑むことはできなかった。
僕らチームにはピットストップについてのルールがある。ピットストップでチームメイト同士のポジションが入れ替わるのを避けるための取り決めだ。常に、前を走行している方に優先権がある。後ろを走るマシンの方が先にピットストップしてアンダーカットしてしまっても、必ずもう一台の方を前に戻すようにする。
今週末の結果は残念だった。予選からも決勝からも学べることは多いから、すべてのデータを分析する必要がある。
次のソチは僕にとって得意なコースだけど、長いストレートがあるから、フェラーリがまた速いんじゃないかな。楽な週末にはならないだろうが、来週末、また戦うのを楽しみにしている。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 決勝=4位
こんな週末になるなんてがっかりだ。ファーストスティントではシャルルのすぐ後ろを走っていた。今日は勝てるだけの速さがあったと思う。
今朝の戦略ミーティングで、アンダーカットの可能性について話し合い、僕は「リスクを取って戦いたい」と言ったんだけどね。
実際はフェラーリが先にピットストップし、僕らは反対の戦略でステイアウトすることになった。必死にプッシュし、最初のころはタイヤの感触もよかったけれど、数周たつとタイヤはどんどんだめになっていった。
今夜、僕らはミスを犯した。でもチームとは、勝つときも負けるときも団結するものだ。誰かを非難したりはしない。それが僕らの哲学であり、たった一度のレースで変わるようなことはない。
ライバルのフェラーリは、ハングリーで、必死にプッシュしている。僕らひとりひとりがもっといい仕事をしなければならない。この後のミーティングでじっくり話し合い、次のレースでまた戦うよ。
(formula1.comのインタビューで語り)アンダーカットしにいくべきだったのは分かっていた。今朝も皆に「リスクを取って戦おう」って言ったのに、彼らはそうしなかった。今日は楽に勝つことができたと思う。でもうまくいかなかった。