ルノーF1のダニエル・リカルドは、シンガポールGPで受けた予選結果からの除外というスチュワードの裁定について強い不満を示し、厳しすぎる罰則で屈辱的な気持ちになり、レースウイークエンドを台無しにされたと発言した。
リカルドは土曜日の予選では好調で、Q3で8番手のタイムを出していた。しかしその後、Q1でのラップでMGU-K(運動エネルギー回生システム)のパワーが制限を超えていたことが判明し、技術規則への抵触によりリカルドは予選結果から除外された。決勝レースはグリッド最後尾からのスタートが認められた。
スチュワードに喚問されたルノーは、MGU-Kの出力超過はQ1での最も遅いラップで縁石にヒットした際に一度だけ起きたものであり、わずか1マイクロ秒(100万分の1秒)と、タイム向上への効果は無視できるほどのものだったと強調したが、聞き入れられることはなかった。
後方からのレースに闘争心をあらわにして臨んだリカルドは、アグレッシブな走りで一時は入賞圏内にまで順位を上げた。しかしアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィとの競り合いでタイヤがパンクしたことにより後退、結局ポイント争いからは脱落している。
期待外れのレース結果もさることながら、リカルドは土曜にスチュワードから下された厳しい裁定について納得できずにいた。
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