メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、フェラーリのマシンはメルセデスよりも競争力が高いと認め、今後は予選ペースやセットアップの決め方を改善しなければならないと考えている。
フェラーリは第13戦ベルギーGP、第14戦イタリアGP、第15戦シンガポールGPで優勝したが、実際にマシンをメルセデスより速いものに仕上げたのは第16戦ロシアGPでのことだった。
ウォルフは、フェラーリのマシンが今ではより優れていると考えているだろうか?
「そうだ。それは事実のようだ」とウォルフは語った。
「全体的に週末を通して彼らは優れており、我々は大変な仕事をやらねばならない。予選でのペースとセットアップのやり方を改善する必要がある。ふたたびレースで速さを発揮するために、いかにタイヤを理解するかといったこともそうだ」
たしかにフェラーリのマシンの方が速かったが、メルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスは、ロシアGPで1-2フィニッシュを飾った。
「最速のパッケージを持っていなくても、レースに勝つことができる」
「信じられないようなことだ。なぜなら疑いを抱き始め、(フェラーリに対しての)弱点も分かっているので、セーフティカーが入らないかという希望にすがるようになる。そうしたらセーフティカーが導入されたのだ。チーム内でもただ圧倒されていた。そのようなことがチャンピオンシップに向けた重要な一歩でもある」
メルセデスは現在コンストラクターズ選手権でフェラーリに162ポイント差をつけており、チームは次戦の第17戦日本GPでコンストラクターズタイトルを獲得する可能性がある。しかしウォルフは慎重であり、終わるまで確実なことは何もないのだと語った。
「週末ごとに見ていく必要がある」
「我々は鈴鹿で純粋なペースを取り戻す必要がある。鈴鹿は素晴らしいコースで、我々が常に力強い結果を出しているところだ。我々は疑問への答えを見つけて、さらに強くならなければならない」