11月にオースティンで開催されるアメリカGPにおいて、すべてのF1チームが2020年仕様のピレリタイヤをテストする機会を得ることになった。
ピレリは滅多に使われることのないF1レギュレーションを利用している。ルールのなかでサプライヤーは、特定のレースにおいて「新スペックのドライタイヤを評価目的で導入することができる」と定められているのだ。
2020年タイヤの仕様は、10月7日と8日にバルセロナでメルセデス、フェラーリ、レッドブルの参加のもと開催される、最終開発テスト後に確定される。そのタイヤがサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で金曜日に行われるフリー走行セッションでもテストされることになり、各ドライバーは追加で2セットずつの新タイヤを受け取ることになった。
「我々は、最高の選択肢を選び、それをオースティンですべてのチームに供給する」とピレリのレーシングマネージャーであるマリオ・イゾラは語った。
「マシン1台につき2セットだ。これは2020年タイヤをテストできる、さらなる機会となる」
「我々は同じコンパウンドを2セット支給することになっている。適切な比較を行うため、オースティン用に選ばれた3種のタイヤのうちひとつに類似するコンパウンドを認定する予定だ。バルセロナでのテストは正式な開発テストであり、オースティンでのテストは検証といったところだ」
「このレースにはC2、C3、C4を持ち込む。開発タイヤについてはまだ決定されていないが、おそらく(2020年仕様の)C3になるだろう」
アブダビGPのすぐ後に3日間で予定されているヤス・マリーナでのシーズン後テストにおいて、ドライバーたちは2020年タイヤをより広範囲に試すことができる。その後、チームは2020年シーズン最初の数レースにおけるタイヤ選択を決定することになる。