ニコ・ロズベルグはマレーシアGP決勝でフェラーリのキミ・ライコネンと衝突したことで、ペナルティとして10秒加算されたが、メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフはその裁定に関し「全く馬鹿げている」と述べた。
スタート直後のアクシデントで最後尾まで落ちたロズベルグは、オーバーテイクを繰り返して挽回を図り、最終的に3位を勝ち取った。その過程でライコネンに仕掛けた際にターン2で接触した。
スチュワードはこの衝突について調査した結果、ロズベルグに非があると判断した。しかし、ロズベルグはこのタイムペナルティを帳消しにすべく、レース終盤に大きなギャップを築いたため、レース後に加算されたペナルティは順位に影響を与えることはなかった。
「このペナルティは全く馬鹿げている」とウォルフはレース後に語った。
「本来ならばルイス(・ハミルトン)を失望させた事に対して自分たちを責めるべき時であり、ニコが3位だということには変わらないのだから不公平なペナルティなどに執着したくない」
「しかし数カ月前、我々はすべての車に関してレースをすることを認めた。誰かが悪いということが100パーセント明らかである場合は別だが、そうでなければドライバー同士を戦わせようと決めた。ところがこの有様だ」
「しかしこの件については他からコメントをもらってほしい。今は(ハミルトンにトラブルが起きたことを考えたいので)このことに気持ちを集中するつもりはない」
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