F1第15戦シンガポールGPで「日本GPで新燃料を投入する」と語っていたエクソンモービルのデビッド・ツルサキ(グローバルモータースポーツ・テクノロジーマネージャー)。その後、エクソンモービルの関係者によれば、新燃料はすでに鈴鹿へ向けて搬送されたという。
「馬力を向上させるためだけに開発されてものではなく、馬力が向上したことによって生じるノッキングを防止する役割がある」とシンガポールGPでツルサキが語っていたように、今回の新燃料は予選一発での馬力向上というよりも、レースでもより長く予選モードを使用できるように開発されたものだという。
参照:『F1 Topic:エクソンモービル、日本GPで新燃料を投入へ。予選モードをより長く使えるようにアップデート』
日本GPで投入される新燃料は、レッドブルだけでなく、トロロッソにも供給される。エクソンモービルはF1日本GPの週末に、すでに1500リッターを鈴鹿に運び込んでいるが、今週末に1500リッターすべては使用されず、ほぼ半分は予備で、使用されずに残った燃料はイギリスのファクトリーへ送り返される予定だという。
またこの新燃料が入れる54リッターの大型スチールドラム缶は、出荷前に傷がないことを確認するために、積み込み前に検査している。それは、もしドラム缶に傷があると、船や飛行機に積み込まれる前に拒否されたり、燃料が入港先で拒否される可能性があるからだ。
このように、大切に保管されて鈴鹿に運び込まれたエクソンモービルの新燃料を搭載するレッドブル・ホンダとトロロッソ・ホンダの4台のマシン。今シーズンは第6戦モナコGPでホンダPU搭載車の4台が入賞している。もし鈴鹿で全4台が入賞すれば、日本GPで史上初のこととなるだけに、新燃料の性能が注目される。