F1第17戦日本GPの木曜日のFIA会見の出席者は、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、そしてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の5人。
今年からホンダのパワーユニット(PU/エンジン)を走らせているフェルスタッペンにとっては、今年がホンダ・ユーザーとして初めて臨む日本GPとなる。
「ホンダにとってホームレースだから、今週はちょっと忙しいね。火曜日は一日、イベントに参加した。でも、その中にはホンダにとってF1での初勝利を遂げたマシン『ホンダ RA272』をドライブするというものもあったから、忙しいなんて言ってられないね」
ちなみにRA272は1965年の最終戦メキシコGPでリッチー・ギンサーがホンダに史上初のF1優勝をもたらしたマシンなのだが、フェルスタッペンによれば、「うまく運転することができず、ちょっと立ち往生してしまった」らしい。
気になるのは、ホンダのスペック4が搭載されたレッドブルのマシン、RB15に乗っての週末の意気込みだ。というのも、フェルスタッペンはレッドブルで臨んだ過去3年間の日本GPで2位(2016年)、2位(2017年)、3位(2018年)といずれも表彰台を獲得しているからだ。
「もちろん、表彰台が僕たちの目標であるには間違いない。どうなるかは始まってみないとわからないけど、ベストを尽くすことは約束する」
始まってみないとわからないのは、レッドブル・ホンダのパフォーマンスだけではない。現在、日本に接近している台風19号の影響だ。現時点では金曜日と日曜日はセッションが行われるだろうが、台風が直撃する可能性がある土曜日はセッションの時間が変更になるか、イベントそのものがキャンセルされる可能性もある。心配する声にフェルスタッペンはジョークを交えて、こう切り返した。
「スピードボートを持ってきているから、土曜日に雨が降っても大丈夫だよ。まあ、それは冗談として、土曜日のイベントがキャンセルされたとしても、今回が初めてじゃない。2015年だったかな、オースティンでもあった(編注/豪雨によりレースグリッドは予選のQ2での順位で決定)。そうなれば土曜日に少し自由な時間ができるね。ただ、日曜日の朝は(予選を行わなければならないから)、いつもより少し早く起きなければならないけど、大した問題じゃない」