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F1 ニュース

投稿日: 2019.10.12 08:00
更新日: 2019.10.12 00:36

レッドブル・ホンダ密着:2台で異なるメニューを消化。「改善すべき点がある」と伸びしろに期待/F1日本GP金曜

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F1 | レッドブル・ホンダ密着:2台で異なるメニューを消化。「改善すべき点がある」と伸びしろに期待/F1日本GP金曜

 日本GP初日、フリー走行が開始してまもなく、土曜日に行われる予定だった全スケジュールの中止が発表された。台風が通過し、天候が回復されることが見込まれている日曜日の午前10時に予選を行い、レースは予定通り14時10分にスタートすることとなった。

 ただし、これはあくまでも予定だ。今回の台風19号(ハギビス)は今年最大級の台風であり、これまで経験したことがない大雨と暴風に見舞われる可能性が高い。したがって、台風が過ぎ去っても、被害が大きい場合には日曜日の午前中に予選が行われない可能性もある。

 そのため、FIAは「もし予選が行われない場合は、金曜日のフリー走行2回目のタイムを元に、日曜日のレースのスターティンググリッドを決定する」という旨のリリースを同時に出した。

 これにより今年の日本GPのフリー走行2回目は、チームによって異なるアプローチがとられた。ひとつは、日曜日の午前中に予選が行われることを想定して、通常のグランプリのフリー走行2回目とほとんど同じプログラムで臨んだチームだ。例えば、ルノーは今回新しいパーツを投入しているため、データ収集のために一発のタイムを出すことよりも走り込みを優先させた。

 レッドブル・ホンダも同様で、午後に雨が降る可能性が若干あったため、早めにタイムアタックを行い、あとはレースに向けたロングラン・メニューに集中していた。しかもロングランはマックス・フェルスタッペンがソフトを担当し、アレクサンダー・アルボンはミディアムを履いて行い、2人でメニューを分けて効率の良くデータを収集していた。

2019年F1第17戦日本GP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第17戦日本GP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 ライバルであり、初日に1-2体制を築いたメルセデスも、基本的にレッドブル・ホンダと同様、通常メニューを消化させていたが、フェラーリは通常のグランプリと少し異なるアプローチでフリー走行2回目に臨んでいたようだ。

 フェラーリはまずミディアムでセットアップの確認を行った後、ソフトに履き替えてタイムアタックを行い、その後シャルル・ルクレールがソフトで、セバスチャン・ベッテルはミディアムでロングランを行った。ここまでは、通常のグランプリと同じだが、フェラーリは最後にもう一度、新品のソフトを履いてタイムアタックに出て、どちらも自己ベストを更新している。

 これにより、ルクレールはアルボンとベッテルを抜いて、6位から4位に浮上した。フェラーリと同じようなアプローチを採ったのが、トロロッソだ。

2019年F1第17戦日本GP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第17戦日本GP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

 つまりフェラーリのタイムに比べて、レッドブル・ホンダはまだ伸びしろがある。ただし、同じメニューだったメルセデスとの間にも、まだコンマ2〜3秒の差があることも事実だ。

「フリー走行1回目から2回目にかけて、マシンのバランスは大きく改善した。でも、まだ完璧じゃない。改善すべき点はある」(フェルスタッペン)

 土曜日、鈴鹿サーキットは終日閉鎖されるが、F1チームは休日ではない。ホテルにコンピュータを持ち帰り、日曜日の予選とレースに向けてマシンを最適化させる作業が残っている。台風が過ぎ去った日曜日に、無事に予選とレースが開催されることを祈りたい。

2019年F1第17戦日本GP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第17戦日本GP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第17戦日本GP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第17戦日本GP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)


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