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F1 ニュース

投稿日: 2019.10.17 14:07

【F1日本GP無線レビュー】「彼は本当にピットインする?」ボッタス、ハミルトンの執念を危惧も今季3勝目を挙げ6連覇に貢献

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F1 | 【F1日本GP無線レビュー】「彼は本当にピットインする?」ボッタス、ハミルトンの執念を危惧も今季3勝目を挙げ6連覇に貢献

 日本GPはスタート直後から荒れた。スタートで一瞬クラッチが繋がって動いてしまったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が出遅れ、同じく出遅れたシャルル・ルクレール(フェラーリ)はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)と接触し両者はマシンに大きなダメージを負った。

フェルスタッペン:一体なんなんだ! アンダーステアを出して僕の横に突っ込んできた。マシンとタイヤをチェックしてくれ

レッドブル:了解。いまのところ信頼性は大丈夫だ、ステイアウトしても大丈夫だ

2019年F1第17戦日本GP日曜 接触によりコースオフしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第17戦日本GP日曜 接触によりコースオフしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 フェルスタッペン車はダメージが大きく、15周でレースを諦めなければならなくなった。ターン2への飛び込みがオーバースピードで「僕のミスだった」と認めたルクレールは、フロントウイング交換をめぐってチームとのやりとりにやや混乱があった。

ルクレール:ダメージを負った!

フェラーリ:了解、チェックしているよ

 チームからはシケインの立ち上がりでピットインの指示が出され、ルクレールはピットインが間に合わずステイアウト。

フェラーリ:BOX NOW

ルクレール:どうして? 遅すぎるよ

フェラーリ:了解

2019年F1第17戦日本GP決勝 マシンにダメージを負ったまま走り続けるシャルル・ルクレール(フェラーリ)
2019年F1第17戦日本GP決勝 マシンにダメージを負ったまま走り続けるシャルル・ルクレール(フェラーリ)

 メインストレートでは壊れた左側のフロント翼端板が路面に擦れて激しく火花が出た。

ルイス・ハミルトン(メルセデス):彼は危険だよ、火花がすごく出ている。どうして警告のフラッグを出さないんだ!?

 直後を走るハミルトンはそう言ってレースコントロールに訴えかける。

 だが2周目のセクター1でマシン挙動にそれほど大きな問題がないと判断したルクレールは、チームにこのまま走り続けることを提案する。

ルクレール:もう少し走り続けてみるのはどうだろうか?

フェラーリ:この周BOXする必要がある

ルクレール:了解。でもクルマはそんなに悪くない、かなりOKだ。それでもBOXする?

フェラーリ:BOX NOW

 バックストレートで風圧で大きく振動する左側のミラーを右手で支えながら走行するような状態のルクレールに対し、チームからはピットインの指示が出されていた。ピットインを義務づけるオレンジボールこそ出ていなかったが、レースコントロールからはフェラーリに対してピットインするようインターコムで指示があったからだ。

 だがなぜかシケインの手前になってチームからこの指示が撤回された。

フェラーリ:ステイアウト! ステイアウト!

 そして3周目に再びピットインの指示が出され、ルクレールはピットに戻りフロントウイングを交換して追い上げることになるが、結果的にこの時に走行が元で10秒加算、そして接触に対し5秒加算ペナルティが科されて実質的に優勝争いからは脱落することとなった。


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