メルセデスF1チームのエグゼクティブディレクター(テクニカル)、パディ・ロウによると、チームはマレーシアGPでルイス・ハミルトンが首位を走っていた時に起きたエンジントラブルの原因をまだ解明できずにいるという。
ハミルトンはそのまま優勝していればチームメイトのニコ・ロズベルグからチャンピオンシップ・ポイントリーダーの座を取り戻せる見込みだったが、彼のエンジンはセパンのレースの終わりから15ラップの所で火を噴いてしまった。
彼のパワーユニットの故障は今年に入って3回目で、1回目と2回目の故障は中国とロシアでの予選で起きている。ハミルトンはあと5レースを残すところでロズベルグと23ポイントの差がついてしまった。
メルセデスのボス、トト・ウォルフは日曜日、ハミルトンがタイトル争いの最中に新たなエンジントラブルに見舞われないようにあらゆる手を尽くして原因を究明すると述べていた。
今週末の日本GPを前にロウはこう語った。「我々は彼のエンジンの問題を引き続き調査している」
「我々は問題を把握し、それが残りのシーズンにまた起きるのを阻止するためできること全てをやっているところだ」
「現状、エンジンの故障にも関わらず、残りの5レース用にルイスにはニコと同じ数のパワーユニットのストックがある。その中にはすでに使用済みのパワーユニットもあり、それはフリー走行で搭載することができる」
「従って、うまくいけばこれ以上、彼のプログラムに影響が出ることはないだろう」
ウォルフは言う。 「こうした故障については合理的な説明やパターンはない。もしあったら我々は解決しているよ」
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