メルセデスF1は、マレーシアGPでルイス・ハミルトンのパワーユニットに発生したトラブルの原因を突き止めたことを明らかにした。
ハミルトンはレースをリードしながら、残り15周の時点でエンジンが故障、リタイアを余儀なくされた。彼がパワーユニットのトラブルに見舞われるのは今季3回目のことだった。
調査の結果、メルセデスは、クランクシャフトにおけるビッグエンド・ベアリングの故障が、エンジントラブルの根本的原因であるという結論を出した。ターン15走行中に油圧の低下が起き、わずか618km走っただけのエンジンに何の前触れもなくトラブルが発生したという。
ハミルトンは日本GPではシンガポールで使用したエンジンに戻して戦う。チームメイトのニコ・ロズベルグはマレーシアで使ったパワーユニットを引き続き使用する。
予防的措置で、メルセデスはエンジンの稼働パラメーターを変更、カスタマーチームであるウイリアムズ、フォース・インディア、マノーチームに関しても同様の措置を取る。これには、よりコンサバティブなオイルの仕様も含まれている。
マノーのエステバン・オコンを除くメルセデスカスタマー全車が、予定されたサイクルにより、今週末に新しいエンジンを搭載する予定だった。
しかし、メルセデスが壊れたハミルトンのユニットをさらに詳しく調査し、対策を施せるよう、エンジン交換は延期された。そのため5人のドライバーは予定を変更し、マレーシアGPで搭載したユニットを鈴鹿でも使い続ける。
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