10月27日現地時間午後1時10分、F1第18戦メキシコGP決勝が行なわれメルセデスのルイス・ハミルトンが優勝を飾った。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは6位、アレクサンダー・アルボンは5位に終わっている。
土曜の夜はほとんど雨は降らず、日曜は朝から好天に恵まれて気温は22度、路面温度は38度というコンディション。
予選Q3でクラッシュを喫したバルテリ・ボッタス(メルセデス)だが、マシンはパルクフェルメ管理下で予選時と同じ状態に修復され、当初の予定通り6番グリッドからスタートすることとなった。
予選をトップで終えたものの黄旗無視で3グリッド降格のペナルティを科されたフェルスタッペンは4番グリッド。代わってシャルル・ルクレールがポールポジションからスタートし、セバスチャン・ベッテルが2番グリッドについてフェラーリ勢がフロントロウを独占。タイトル決定が掛かるハミルトンは3番グリッドからのスタートとなった。
Q3に進出したマクラーレン勢とトロロッソ・ホンダ勢がQ2で使用したソフトタイヤを履いた他は、上位6台はQ2で使用したミディアムタイヤ。11番手以下は13番グリッドのダニエル・リカルド(ルノー)がハードタイヤを選んだ以外は全車がミディアムでスタートに臨んだ。
レッドシグナルのタイミングがやや速く、フェラーリ勢が少し出遅れたのに対してハミルトンが好加速を見せベッテルに並びかける。しかしベッテルは1台分のスペースを残さずハミルトンはグリーンに押し出されるような形になりやや失速。その間にフェルスタッペンがイン側に並びかけてターン1にサイドバイサイドで飛び込んで行くが両者ともに譲らず、ターン2ではタイヤ同士が僅かに接触し行き場を失ったフェルスタッペンがターン3をカットするようにコースオフし9番手まで後退。ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)を抜いて8番手まで挽回したところでバーチャルセーフティカー(VSC)が出動となった。
この間に首位ルクレール、ターン5出口でややフロントウイングがルクレールに接触したが事なきを得たベッテル、3番手にアルボン、ハミルトンが4番手、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)が5番手に浮上した。
3周目のVSC解除とともに6番手ランド・ノリス(マクラーレン)に仕掛けていった7番手ボッタスと8番手フェルスタッペンだが、フェルスタッペンが4周目のターン13でインに飛び込んでボッタスをパス。
しかし、この際にボッタスのフロントウイングがフェルスタッペンの右リヤに接触。スローパンクチャーが始まり、翌5周目のターン1手前でボッタスに抜き返され、ターン4手前で完全にタイヤが外れてコースオフ。ピットインを余儀なくされ最後尾に下がった。そのためフェルスタッペンは、ハードタイヤに履き替え最後まで走り切る戦略に切り替えざるを得なくなった。
ボッタスはすぐにサインツを抜いて5番手へ。それでもマクラーレン勢はじわじわと8番手クビアトを引き離していき、ソフトタイヤのクビアトはミディアムタイヤのセルジオ・ペレス(レーシングポイント)からプレッシャーを受ける。その後方10番手にはリカルド、11番手にピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)、12番手にニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)。