F1第19戦アメリカGPの木曜日のFIA会見は例年であれば、午前11時に開始されるのだが、今年はお昼の12時となった。理由は2021年の新しいレギュレーションを発表する緊急会見が同じ場所で午前11時から行われたからだった。
通常より1時間遅れでスタートしたアメリカGPの木曜会見。出席したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ランス・ストロール(レーシングポイント)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)の5人は、FIAの新レギュレーション発表会後も、2021年用の風洞モデルが会見場に置かれた木曜会見が始まったこともあり、出席した5人のドライバーは、しばらくの間、目の前の風洞モデルに目が釘付けとなっていた。
司会者が、目の前に飾られてある2021年用の風洞モデル(50%スケールのモデル)についての感想を、まずフェルスタッペンに求めると、フェルスタッペンはこんなジョークで飛ばしてくれた。
「思っていたよりも、ちょっと、小さくなったね(笑)」
すると、隣に座っていたノリスが、こう突っ込んできた。
「なんだよ、僕が言おうと思っていたのに。それは僕のジョークだよ~」
ノリスとのやりとりを終えた後、フェルスタッペンは次のように新レギュレーションについて語った。
「まだ、この段階ではなんとも言えないね。いま発表されたばかりだ。見た目はそんなに問題にならないと思う。問題はいまよりどれくらい遅くなるかだ。2〜3秒ならいいけど、4〜5秒も遅くなったら、ちょっとね……。これから開発していく中で、どのチームもより速さを求めて、洗練された空力を開発していくはずだから、そう(4〜5秒も遅くなること)ならないだろうね」