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F1 ニュース

投稿日: 2019.11.03 15:15
更新日: 2019.11.06 19:36

レッドブル・ホンダ密着:あえてソフトタイヤで?決勝で気になるアルボンの役割/F1アメリカGP土曜

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F1 | レッドブル・ホンダ密着:あえてソフトタイヤで?決勝で気になるアルボンの役割/F1アメリカGP土曜

「本当にタイトな予選だった。3番手のマックス(・フェルスタッペン)は0.06秒の差でポールを逃し、6番手アレックス(・アルボン)も5番手のルイス(ハミルトン/メルセデス)とはわずか0.2秒差だった」と、クリスチャン・ホーナー代表が振り返ったように、F1第19戦アメリカGPの予選は非常に接近した戦いが繰り広げられた。 

 今回アメリカGPの予選で接近した戦いとなった理由を、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、次のように分析した。

「トップ3チームの力関係は非常に接近していて、それぞれ得意不得意なサーキットがあるため、グランプリごと、またはセットアップ次第でそれぞれのポジションが変わるのではないか」

 その言葉を裏付けるように、今回の予選ではセクターによって3チームの速さが異なっていた。

 セクター1で最速だったのはフェラーリで、シャルル・ルクレールが区間最速で2番手にもフェラーリのセバスチャン・ベッテルがつけた。セクター1は1コーナーまでの登り坂とその後はターン11まで連続する中〜高速コーナーが控えている。

 セクター2で速さを見せたのがメルセデス。ポールポジションを獲得したバルテリ・ボッタス(メルセデス)が区間最速となり、チームメイトのルイス・ハミルトンも区間3番手に続いた。セクター2は長いストレートが特徴的だが、その前後には低速コーナーもあり、そこでのトラクションのかかりも重要となる。

2019年F1第19戦アメリカGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第19戦アメリカGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 そして、最後のセクターで最速区間タイムを叩き出したのがフェルスタッペンだ。セクター3は低速〜中速コーナーが連続するセクション。セクター1と2で区間6番手だったアルボンもセクター3では4番手だったことを考えると、レッドブル・ホンダは大きく回り込むコーナーや直角に近いコーナーで速いようだ。

 マシンの特徴だけでなく、予選の戦い方もトップ3チームは微妙に異なった。例えば、Q2はメルセデスとフェラーリはミディアムタイヤでベストタイムを刻んだが、レッドブル・ホンダはフェルスタッペンがミディアムでアルボンはソフトとふたりで分けた。

 Q1までのアルボンのラップタイムから考えると、ミディアムタイヤを履いてQ2を突破する10番手となる想定タイムを確実に上回れないとレッドブルが判断したと考えられる。ただし、もしそれだけが理由であれば、Q2の1回目でまずミディアムでアタックし、Q2を突破するだけのタイムを記録できなかった場合は2回目でソフトを履くという戦術でも良かったことになる。

■予選Q3はグリップレベルの変化に対応しきれず


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