ルノーF1チームは空力部門を刷新しており、元ウイリアムズのディルク・デ・ビアを空力部門責任者として起用することになった。
これまでフェラーリやロータスで仕事をしてきたデ・ビアは、ウイリアムズが壊滅的な2019年シーズンをスタートさせてすぐ、シーズン序盤のうちにチームを去った。
デ・ビアはエンストンにあるルノーF1の空力部門で、“他チームから2020年シーズン中に加入する空力部門副責任者”のサポートのもと、仕事をすることになるという。副責任者の着任までの間、ビンス・トッドがその役目を担うことになるようだ。
なおルノーの発表によると、デ・ビアの前に空力部門の責任者を務めていたピーター・マチンは、彼自身とチームとの双方の合意の上でチームを離れたという。
また現在、将来のマシンプロジェクトを担当している主席エアロダイナミシストのジェームズ・ロジャースは、新たな役職であるチーフエアロダイナミシストに昇任し、空力パフォーマンス開発を担当することになる。
「2019年、我々はある程度の強さを見せることができたが、強化が必要な分野も特定した」とルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは語った。
「空力部門の急成長と施設の近代化を行い、この重要な部門のマネジメント層を強化することは、我々が投資の利益を享受する助けになるだろう」
「このことは、我々の中期計画において非常に重要な年を迎えることにも大きな関係がある。それは、2021年の空力レギュレーションが確定したからだ」
またルノーF1のエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、デ・ビアの加入について次のように述べた。
「我々はディルクを空力責任者として迎えることを嬉しく思う」
「彼には技術およびマネジメントスキルの実績がある。これほど大規模で複雑な部門を率いるのに完璧な経歴の持ち主だ」
「ジェームズはパフォーマンスを生み出す強力な能力をはっきりと示してきた。この新たな役割において、彼はすべてのマシンプロジェクトの空力開発を導いていくことができるだろう」
「これらの変革は、エンストンにおけるシャシー事業再編の次なる一歩であり、グリッドの先頭へ向けた前進を再開できると私は確信を持っている」