F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。今回は、サーキット・オブ・ジ・アメリカズのアンバサダーを務めているマリオ・アンドレッティを紹介する。
—————————–
1978年のF1ワールドチャンピオンであり、インディカーでも4回のチャンピオンを獲得したマリオ・アンドレッティが、今年もF1第19戦アメリカGPが開催されたサーキット・オフ・ジ・アメリカを訪れていた。
1940年生まれのマリオ・アンドレッティは2020年で80歳を迎えるが、F1だけでなく、インディ500、デイトナ500でチャンピオンを獲得した唯一のドライバーである生きる伝説は、79歳とは思えないほど元気だった。人気もいまだ衰えず、パドックに姿を現すと多くのファンに取り囲まれていたのが印象的だった。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズのアンバサダーを務めているマリオ・アンドレッティには、今回もうひとつアメリカGPを訪れた理由があった。それは、ピレリが行っている予選後のポールポジション・アワードのプレゼンター役だ。
またマリオ・アンドレッティはサーキット・オフ・ジ・アメリカが完成した後、最初にコースをF1マシンで走行したドライバー。2012年にタイトルを獲得したロータス79で1周している。そのとき、すでに72歳だった。
さらにインディ500のチャンピオンであるマリオ・アンドレッティは、インディ500期間中にインディアナポリス・モータースピードウェイで2シーターカーをドライブさせるなど、現役さながらの腕前を披露している。そのマリオ・アンドレッティがステアリングを握る2シーターカーに昨年のインディ500で招待されたのが、ホンダの山本雅史(マネージングディレクター/当時はモータースポーツ部長)だった。
今回のアメリカGPのパドックで、約1年5カ月ぶりに山本MDと再会したマリオ・アンドレッティ。
「今年のホンダは調子が良さそうだね。これからも楽しみにしているよ」と山本MDの元を訪れ、ホンダへの激励も忘れていなかった。
アメリカGPが復帰後、100レースとなったホンダF1。これは単なる通過点。目標であるチャンピオン獲得へ向けた戦いは、まだ続く。