フェラーリのシャルル・ルクレールは、2019年F1ドライバーズ選手権でもし3位を獲得することができれば、それは「とても素晴らしいこと」だと感じており、F1での2年目の結果としては予想し得なかったものだと語った。
ルクレールがアルファロメオでF1の1年目を過ごした後にフェラーリへ移籍したことは、多くの人々に驚きをもたらした。フェラーリはこれまで若手ドライバーの起用に積極的ではなかったからだ。
しかし2018年のアルファロメオにおける彼の実績を見れば、フェラーリが彼をすぐさま確保したことは当然の判断だったといってもいいかもしれない。フェラーリにとってはリスクのある行動でもあったが、それが報われ、ルクレールは19戦のなかで6回予選で最速タイムを記録し、2度の優勝を飾っている。そしてあと2戦を残す現在、彼はドライバーズ選手権3位につけているのだ。
「今年最初の4、5戦が終わったころは、シーズンのこの時点で、今のポジションに自分がつけているなんて想像できなかった」とルクレールは語った。
「特にシーズン序盤には予選での向上のため懸命に取り組んだ。そしていくつかやり方を変えて、フランス以降はとてもうまくいくようになった」
「このシーズンにはとても満足している。結果の点ではまったく期待していなかったとはいえ進歩したいとは思っていたし、そうした部分についてはすごく喜ばしく思っているんだ」
チャンピオンシップの1位と2位のポジションはメルセデスのドライバーが確保しているものの、3位を獲得すれば年末のFIA授賞式に招待される。それはルクレールかもしれないし、彼を14ポイント差で追いかけているレッドブルのマックス・フェルスタッペンか、さらに5点差のセバスチャン・ベッテルになる可能性もある。
しかしながらルクレールは、来月のFIA授賞式で脚光を浴びるために戦うことには興味がないと主張した。
「授賞式のためでは絶対にないし、リーダーシップを取るためでもない」と22歳のルクレールは語った。
「でも、F1世界選手権で3位になれれば、もちろんそれは素晴らしいことだ。昨年の僕は13位を賭けて戦っていた。今年3位を賭けて戦えるなんて想像もしていなかった」
「だから個人的な成果として、すごいことだし、本当にうれしく思うだろう。主に自分自身にとって喜ばしいことだと思う」