レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、この数戦で彼に拍車をかけたポジティブな勢いを、2020年のスタートに向けてしっかりとした基盤を築くために利用しようとしている。
サマーブレイク明けの第13戦ベルギーGPからレッドブル・レーシングへ加入して以降、ルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触で初表彰台を逃したF1第20戦ブラジルGPを除いて、アルボンはすべてのレースでトップ6以内に入っている。
アルボンのスピードは印象的なものであり、これまでの各レースにおいてもトップチームやチームメイトのマックス・フェルスタッペンに対して確実に勢いを増している。
ブラジルGPの直前に2020年のチーム残留が決まり、安定と保証を得たアルボンは、自身のパフォーマンスが2020年にむけた踏み台となることを願っている。
「僕がやってきたことについては騒がれすぎだ」とアルボンはCrash.netに語った。
「考え方のプロセスについて、僕は今年の最後まで何も変えない。頭のなかでは、今も成長することと、来年に向けて準備をすることを考えている」
「来年はコースについてさらなる知識と経験を積んでいるわけだから、2020年に向けてしっかりとした基盤を持っていることになる」
アルボンの成長はまだまだ終わらないが、レースをこなして経験が蓄積されることで、彼のパフォーマンスレベルはそれに応じて上がっていくだろう。
「チームのなかで良い気分になれればなれるほど、ラップタイムを出すことができる」
「一旦チームとマシンと分かりあえば、そこからパフォーマンスを生み出すことができるし、マシンとチームを自分が望む方向へプッシュし始めることができる」
アルボンは、F1におけるルーキーイヤーの締めくくりとなる今週末の最終戦アブダビGPでもポイント獲得を狙っている。
「この週末はふたつの理由で違う雰囲気になるだろう」
「第一に、シーズン最後のレースだから、誰もがクリスマス休暇を取ることを楽しみにしている。第二に、アブダビは僕がF1の前に参戦していたFIA-F2やFIA-F3などのジュニアカテゴリーのタイトルが大抵決まるところなんだ」
「レースの翌週にあるテストも楽しみにしている。でも僕が集中していることは、今年を力強く良い調子で終えてして、その勢いを2020年に持ち越すことだ」