事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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エステバン・オコンは、F1最終戦アブダビGPの翌週には早速、2020年からの2年契約を結んだルノーでのテスト走行に臨む。これは、現在も育成契約中のメルセデスにおいて、年末まですべての任務から解放されるため、その間を利用して行われるものだ。
オコンは以前ルノーでテストドライバーを務め、2015年と2016年に計5回FP1を走った経験を持つ。2019年にルノーと契約することで合意していたものの、その前にダニエル・リカルドとの契約が急きょ決まったため、シート獲得に至っていなかった。
オコンは、シーズン最終戦終了後の12月3日(火)に、新たにペアを組むリカルドとともにルノーでの仕事を始める。ふたりのドライバーは、互いに将来に向けてチームメイトには負けられないため、活発な戦いが展開されるだろう。
リカルドがベッテルの後任として2021年のフェラーリ移籍を見据えている一方、メルセデスとの契約が残るオコンも、2022年にはバルテリ・ボッタスと入れ替わることが可能になる。したがって、ふたりドライバーにとって、2020年シーズンにチームメイトを打ち破ることがその先の進路に影響することになるだろう。
■お説教されたフェラーリのふたり
セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールは、F1第20戦ブラジルGPで同士討ちからともにリタイアとなったインシデントについて、フェラーリCEOのルイ・カミッレーリとチーム代表のマッティア・ビノットからの呼び出しを受け、個別に話し合いを行った……
■2020年から燃料システムのチェックを強化
FIAは各チームに対して、2020年シーズンからマシンの燃料システム内にふたつ目の燃料流量制御センサーを導入するよう通達を出した……