アメリカGPでのハースに続いて、ブラジルではレッドブルが新たなフロントウイングを持ち込んだ。
それ以前のレッドブルのフロントウイングはメルセデスに代表されるような、アウト側に向かって持ち上がる形状だった。それに対し初日フリー走行でテストされたのは、フェラーリやアルファロメオ、そしてトロロッソのような下がって行く形状のものだ。
正面から見ると、違いは明らかである。フラップは付け根から4分の1ほど上がって行き、そこから翼端板に向かって下がり続ける。一方で旧仕様は、ほぼ逆の形状になっている(黄色矢印参照)。
とはいえフェラーリやアルファロメオほどの極端さではない。レッドブルのエンジニアによれば、これはあくまで来季用車体のためのデータ収集の一環だとのことだ。
フロントウイングのコンセプトに関しては、真逆のメルセデスとフェラーリがいずれも高い車体性能を発揮していることからも、どちらが正解という問題ではない。その中でマクラーレンはスペインGPでフロントウイングのコンセプトを完全に変え、レーシングポイントとウィリアムズは折衷案を採用した。そしてハーストレッドブルはいずれも違うコンセプトを試しはしたが、レース本番の採用には至っていない。
■フェラーリの燃焼疑惑は依然晴れず?
1 2