ウイリアムズF1チームは、2019年F1アブダビGPを前にした11月28日、2020年のレースドライバーとして、今季リザーブドライバーを務めたニコラス・ラティフィを起用することを正式に発表した。ラティフィは来季、ジョージ・ラッセルのチームメイトとして、F1デビューを果たす。
カナダ出身24歳のラティフィは、今年FIA-F2選手権に参戦しながら、ウイリアムズからF1テストおよび金曜FP1に出場し、F1マシンでの経験を積み重ねてきた。現レースドライバーのロバート・クビサはすでに今季末でウイリアムズを離れることを発表しており、その後任にはラティフィが起用される可能性が高いと考えられていた。
ラティフィはFIA-F2ではチャンピオンの可能性はすでに失っているが、アブダビでの最終戦を前にランキング2位に位置しており、今週末はルカ・ギオットからこのポジションを守るために戦うことになる。
「2020年に(F1の)レースドライバーに昇格することになり、興奮している」とラティフィは語っている。
「今年、チームとの作業に楽しんで取り組み、マシン開発などに関し、機会があるたびにトラックサイドやファクトリーでの作業でチームを支えてきた。ウイリアムズと共に歩むこれからの旅路を楽しみにしている。2020年オーストラリアGPでF1デビューを果たす日が待ちきれない思いだ」
チーム副代表クレア・ウイリアムズは「今年の彼のFIA-F2での活躍、チームとの作業や貢献を、ウイリアムズの全員が高く評価しています」と語った。
「ニコラスはウイリアムズの一員としてのポジションをすでに確立しており、他のメンバーからの尊敬を勝ち得ています。彼が新しい役割にステップアップするのが楽しみです。チーム一丸となって中団へと返り咲くために戦っていきます」
これで2020年F1に参戦する全10チームのレースドライバーが決定、ニコ・ヒュルケンベルグが来季F1に参戦できないことが確実となった。