メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1第20戦ブラジルでメルセデスの戦略が失敗に終わったのは、チームがすでにタイトルを獲得していたので普段よりも多くのリスクを取ったことが主な原因であると述べている。
決勝レースの終盤、ハミルトンはフェラーリの同士討ちが起きたタイミングでタイヤ交換をしたが、このせいで2番手から4番手に順位を落とした。この戦略判断について、テクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソンは、後に“初歩的なミス”と評した。
ハミルトンは判断ミスについて彼のクルーを責めることはしなかったが、彼やチームがまだタイトルを争っている段階だったら起きなかったミスだっただろうと主張した。
「僕たちにとっては大きな出来事ではない」とハミルトンはアブダビでメディアに語った。
「もし僕たちがタイトルを賭けて戦っていたら、起きなかったことだと思う。僕たちは実験的なことをしていた。多少リスクのあることを試していたんだ。だけどそれによって結果を出すことはできなかった」
「でもそうしたことを経験できたのは僕たちにとって良いことだった。物事がスムーズに進んだその前の週末よりも、あの週末からは多くのことを学べたと思う」
「最後には僕がピットインすることを決めた。僕には選択肢があったけれど、どこで出て行くのかについて少し間違った情報をもらっていた。それに、セーフティカーが長いこと走っていたというような他の要素も多々あった」
「後になって振り返るのは当然ながら素晴らしいことだ。過去に戻って変えられるところを考えたりね。でも僕はチームの判断については後悔していない。なぜなら僕たちは、今週末や来年に活かせることを多く学んだからね」
ハミルトンは、今週末の最終戦アブダビGPで“すべてのことをうまく運び”、2019年を好結果で締めくくることを決意していると語った。
「またあのような週末にはしたくない。だから今週末はすべてのことを正しくこなして、全力で前進を続けるよ」