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F1 ニュース

投稿日: 2019.12.02 12:44
更新日: 2019.12.02 12:45

レッドブル・ホンダF1密着:フェルスタッペンのトラブルはエンジンモード変更で対処、安定したペースを取り戻す

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F1 | レッドブル・ホンダF1密着:フェルスタッペンのトラブルはエンジンモード変更で対処、安定したペースを取り戻す

 予定していた最初で最後のピットストップを終えて、いよいよこれから、トップを走るルイス・ハミルトン(メルセデス)との一騎打ちが始まろうとしていたレース中盤、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の悲痛な叫び声が無線を通して流れてきた。

「どうなっている? ひどいサイドブレーキがかかったような症状に見舞われている。ピットストップの後、何かがおかしい」

 これを聞いたレースエンジニアは「いま調べている。とにかく、落ち着いて、レースに集中してほしい」と答えるしかなかった。

 何が起きていたのか。レース後、フェルスタッペンは次のように説明した。

2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1最終戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

「スロットルを踏んだときに、何度もトルクホールに見舞われたんだ」

 トルクホールとは、何か? ミスファイアのようなものなのだろうか?

「いや、違う。スロットルを踏んだとき、自分が踏んだ分だけのパワーが出ないという症状だ。パワーのちょっと遅れて出るやつだ。だから、快適な状況ではなかった。でも、チームはみんなに無線の内容を知られたくなかったみたいで、詳細を伝えてくれなかった。だから、まだ正確に何が起こったのか知らない」

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は次のように補足する。

「ラグが出ていたようだ。そこで無線でレースエンジニアからエンジンに関するモード変更を伝え、なんとか対処した。

 フェルスタッペンが最初にトラブルを訴えのが27周目あたりのことだった。その周のラップタイムは1分42秒台だったが、次の周(28周目)には1分41秒台に戻していた。その28周目のハミルトンのラップタイムも1分41秒台とフェルスタッペンとあまり変わらない。

 そこで28周目以降のフェルスタッペンとハミルトンの1分41秒台以下のラップ数を比較すると、以下の通りになる。

フェルスタッペン 23周
ハミルトン 20周


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