12月3日、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットでピレリF1タイヤのテストが開催され、全10チーム12人のドライバーが走行を行った。
2日間にわたる今回のテストで、チームは2020年のF1タイヤを決定するために2019年型タイヤと2020年用に開発されたタイヤの両方を試す。各チームには1日10セット、合計20セットのタイヤが支給され、ピレリがそのうちの12セットを選択、チームが残りを選択する形が採られた。
セッション最初の60分では空力測定用デバイスを装着して走ることが許され、その後、午前10時からピレリのテストプログラムがスタートした。
初日火曜日には、レギュラードライバーが10人参加した他、トロロッソはFIA-F2ドライバーのショーン・ゲラエル、ウイリアムズはイスラエル出身のロイ・ニッサニーも起用し、それぞれ半日走行させた。ニッサニーは2018年にFIA-F2に出場していたドライバーで、2014年にはザウバーでF1マシンを走らせた経験を持つ。
初日にトップタイムをマークしたのはメルセデスのバルテリ・ボッタス。138周を走ったボッタスは午後に2019年C4タイヤで1分37秒124を記録した。
2番手にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが続いた。午前に最速だったベッテルは、136周を走るなかで2020年C5タイヤで1分37秒991をマークした。ベッテルの一日はスムーズにはいかず、午前にテクニカルトラブルが発生、午後にはレーシングポイントのセルジオ・ペレスとの間でアクシデントが起こった。ターン11でペレスがベッテルのインに飛び込んで抜こうとした際にペレスの右フロントタイヤとベッテルの左リヤが当たり、ベッテルがスピンした。しかし両ドライバーは大きな影響なく、この日の走行を行っている。