F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、アブダビGP決勝を見れば、なぜ新たなレギュレーションが必要なのかが明らかであると語っている。
ブラウンは、コース上でのバトルを活性化し、チーム間の争いをより接戦にするための取り組みを続けている。彼はシーズン最終戦で起きたことを例に挙げ、レギュレーションを変更し、バトルしやすいマシンを導入することが重要であると主張した。
「日曜日のレースでは、技術上のトラブルのために、ほぼ20周にわたってDRSが使用できなかった。その時の状況から、接近戦を演じられるマシンが必要であることが強調されたと言わざるを得ない」とブラウンは指摘した。
DRSのトラブルはサーバーの不具合が原因だった。レース序盤はトラブルによってオーバーテイクが難しくなり、エンジンペナルティでグリッド最後尾からスタートしたメルセデスのバルテリ・ボッタスは、順位の回復に苦戦した。
「この件は、今のF1はDRSがなければオーバーテイクができないということを表している」とマクラーレンのカルロス・サインツJr.はコメントした。
「現代のF1では、DRSが本当に必要なんだ。2021年には不要になっているといいね。この補助装置を好きな者はいないけれど、現時点ではF1でオーバーテイクが見たかったらDRSが必要だ。今後どうなるのか状況を見ていこう」
■アブダビではトップ3チーム以外周回遅れ。格差が目立つ結果に
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