アブダビのヤス・マリーナ・サーキットでの2日間にわたるF1タイヤテストが、12月4日に終了した。最終日には全10チーム11人のドライバーが走行、最速タイムをマークしたのはメルセデスの作業を担当したジョージ・ラッセルだった。
2020年のF1タイヤを最終決定するため、ピレリは全チームに対して、2019年型タイヤと2020年用に開発したタイヤの両方で走行し、比較するチャンスを提供した。2日とも、チームはセッション序盤のみ、空力測定デバイスを装着しての走行が許され、その後はタイヤ評価の作業に専念した。
メルセデスは2日目、ジュニアドライバーで現在ウイリアムズに所属するラッセルを起用した。ラッセルは145周のなかで1分37秒204(2020年C5タイヤ)を記録、この日のトップに立った。前日メルセデスのバルテリ・ボッタスがマークしたタイムには及ばず、ボッタスが2日間総合のトップとなった。
2番手に続いたのはフェラーリのシャルル・ルクレール。ルクレールは現地16時ごろにターン14のバリアにクラッシュ。チームによると縁石に乗ってコントロールを失ったということだ。ルクレール自身にけがはなかったものの、マシンのダメージは大きかったため、チームはコース復帰を諦め、予定より約2時間早く作業を切り上げた。ルクレールは103周を走るなかで、自己ベストタイム1分37秒401(2019年C5タイヤ)を記録している。
レーシングポイントのランス・ストロールが1分37秒999(2020年C5タイヤ)で3番手、4番手にはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが続いた。ガスリーはこの日走行した全ドライバー中最多の146周を走り、1分38秒166(2020年C5タイヤ)をマークした。ガスリーは非常に充実した一日だったとコメントしている。