ルイス・ハミルトンは、2021年のメルセデスのシートに関して大勢のドライバーたちが問い合わせをしてきていると語った。そのなかにはトップドライバーも含まれているとハミルトンは示唆した。
ハミルトンとメルセデスとの現契約は2020年末までとなっているが、その後の計画をまだ決めてはいない。最近はフェラーリ移籍の可能性についての噂も持ち上がっている。
6日、パリで行われた2019年FIA表彰式の際に、ハミルトンは将来のドライバー移籍についてのうわさに言及した。
「今は面白い時期だ。多くのドライバーがあらゆる場所でポジションを探しているんだ。大勢のドライバーたちがトト(・ウォルフ)に電話をかけてチームに入りたいと言っている。さっきそこにいた人間を含めてね」とハミルトンは、フェルスタッペンがステージに上がった後にコメントした。
「皆が今の自分のチームを離れて僕らのところに来ようとしている。それは理解できることだよ。皆勝ちたいし、勝てる組織の一員になりたいと思うのは当然のことだ」
ハミルトンはフェラーリ会長ジョン・エルカーンとすでに何度か会合を持ったと報じられている。しかし13歳の頃から関係を築いてきたメルセデスを離れるのは難しいことだと、ハミルトン自身は認めた。
金曜日に移籍の可能性について再度尋ねられたハミルトンは、自身の意見を繰り返し述べた。
「僕は今のチームを愛しているし、一緒に仕事をしている人たちを愛している。自分がこれほど愛しているものから離れていくのは本当に難しいことだ。チームや組織、ボスたちにいたるまでね」
「僕は13歳の時からメルセデスとともに活動している。だから他のどこかに自分がいることを想像するのはとても難しい」
「僕が(ワークスチームに)所属してきた過去7年で築き上げられたものがある。もちろんメルセデスはそれ以上の期間取り組んできたけれど、今の時点ではそうしたことの存在が大きい」
「とても強力なチームなんだ。内部の深いところから強さを作り上げ、今のような安定性を持つことには、時間がかかったと思う」
「ひと晩で出来あがったようなものではない。それに今の他のチームは、僕たちが持っているような一体感を持っていない。そうしたことを作り上げるには時間がかかるんだ」