カルロス・サインツJr.は、自身最高のF1シーズンとなった2019年は、マクラーレンへの移籍が正しかったことを証明したと語っている。
サインツJr.は2015年にトロロッソからF1でのキャリアをスタートさせており、同チームでの最後のシーズンはルノーへと貸し出される形になっていた。しかしながらルノーがダニエル・リカルドを迎え入れることを決定したため、サインツJr.はチームとの長期に渡る関係を築くチャンスを逃している。
こうした状況下でサインツJr.は、その後の活動について悩んでいた。最終的に、彼はホンダとのエンジンパートナーシップにより近年は低迷していたマクラーレンと契約を結んでいる。
総合的に見て将来を約束するような兆候はなかったが、サインツJr.と新人ランド・ノリスによって持ち込まれた新たな活力が、2019年のチームに奇跡をもたらした。
マクラーレンはコンストラクターズ選手権において4位を獲得。サインツJr.自身もドライバーズ選手権で6位となり、“トップ3以外での最高位”の座につけた。
そのなかでサインツJr.はブラジルGPにおいてF1キャリア初の3位表彰台を獲得し、マクラーレンにとっても2014年以来初となるトップ3を達成している。
25歳のサインツJr.によると、この結果は、冬の間の難しい決断を正当化する以上の意味合いを持つという
「マクラーレンに移籍したときに良い感触があったんだ。2018年末の状況が、あまり将来を約束するようには見えなかったとしてもね」と彼はF1公式サイトに対して語っている。
「多くのエンジニアたち、たくさんの人たちと会話をしてきた。このプロジェクトそのものが、ただ僕に良い感触を与えたんだ」
「それが好成績と関係があるのかどうかすら分からないけれど、そうした感触がすぐに結果に反映されていった。それにマクラーレンのアプローチの変更や、チーム構成の大きな変更もね」とサインツJr.は続けた。