フェラーリ社CEOルイス・カミッレーリは、2019年シーズン中、レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンがフェラーリは不正を行っていたと発言したことが、チーム内に多数の問題を引き起こしたと発言した。
2019年シーズン、フェラーリが燃料流量に関して規則に反する行為をしているのではないかとライバルたちは疑ってきた。FIAが規則を明確化する技術指令書を発行した後、フェラーリは圧倒的速さを失い、それについてフェルスタッペンは「不正をやめたらこうなる」と発言したと伝えられた。
当時、フェラーリチーム代表マッティア・ビノットはこれに対して怒りを示していた。さらにカミッレーリCEOは最近、フェルスタッペンの発言がチームにいくつかの問題をもたらしたとコメントした。
「我々はフェラーリだ。なのに22歳のマックスの方を信用するなどということがあろうか」とカミッレーリCEOは、フェラーリが開催したメディアを招いてのクリスマスランチにおいて語った。
「時には沈黙の方が力を発揮する。それが私の見解だ」
「フェルスタッペンはフェラーリに多大なプレッシャーを与えようとした。マッティアによると、FIAの検査官が大勢我々のところに来たそうだ。彼の言葉はチーム内にあらゆる問題を引き起こした」
「だが、我々フェラーリは、論争を避けなければならない。そうしなければ意味のない戦いをし続けることになる。我々はそのようなレベルに自らを落とすべきではないと考える」
さらに、カミッレーリCEOは、フェルスタッペンを将来フェラーリに迎え入れる可能性を否定する発言も行った。
「フェラーリが不正を行ったなどと責め立てるドライバーは、我々のチームに加入することを考えることはできない」とカミッレーリCEOが語ったとExpressが伝えた。
2020年末で多数のF1ドライバーたちが現契約の満了を迎える。そのなかにフェラーリのセバスチャン・ベッテルとフェルスタッペンも含まれており、フェルスタッペンが2021年にフェラーリに移籍する可能性があるとも考えられている。