ランス・ストロールは、2019年の初めにウイリアムズからレーシングポイントへ移籍したが、“違うカテゴリー”でレースをしているように感じたと述べている。
ウイリアムズで2シーズンを過ごしたストロールは、F1デビューイヤーの2017年には第8戦アゼルバイジャンGPでの表彰台や、第13戦イタリアGPでのフロントロウからのスタートなど、何度か印象的なパフォーマンスを見せた。
ところがウイリアムズの成績不振が始まり、2018年にトップ10フィニッシュを2度しか達成できなかったストロールは、当然ながら彼の父親が率いる投資家集団が買収した元フォースインディアだったチーム、現在のレーシングポイントへ移籍した。
レーシングポイントはF1において一貫性と効率性において称賛を受けており、またウイリアムズの不振が続いていることもあって、ストロールにとってこの移籍は比較的ステップアップに近いものだった。そのためストロールは、突然“違うカテゴリー”でレースをしているように感じたという。
ウイリアムズとレーシングポイントの差異について尋ねられたストロールは、「スピードに違いを感じた。グリッドを見てみれば、間違いなくはるかに競争力のある環境だ」と語った。
「ここでは優れたエンジニアたちが仕事をしている。周りのスタッフと仕事をするのは素晴らしいよ。それに誰もが2020年について興奮していると思うし、その一員でいるのはとてもエキサイティングだ」
「僕たちは今から2020年を本当に楽しみにしている。やり残した仕事があると思っているからね」
2019年シーズンの初めには、レーシングポイントは2018年のフォース・インディア破産の影響を受けて不振にあった。レーシングポイントは可能な限り態勢を立て直していたが、前年にわずかな予算で設計された2019年型マシン『RP19』の欠点に苦しめられていた。
ストロールは、2020年シーズンにはチームの状況は大幅に改善すると期待している。
「今年は2018年から続くすべてが原因となる多くの課題があった。フォースインディアからレーシングポイントへの移行によってね」とストロールは『Crash.net』に語った。
「そのせいで今年の始まりは劣勢だったのだと思う」
「2020年は僕たちが冬の間に何ができたかを示すことになるだろう。それに僕たちがどれだけ強力になってメルボルンに臨むかということもね」
「F1は常に変化している。タイヤは毎年変わるし、(より多くの)経験とともに新マシンが開発される。チームにとって来年は本当にエキサイティングな年になると思うよ」