スペインのMARCAは、セバスチャン・ベッテルが2021年の契約に関してマクラーレンF1チーム代表アンドレアス・ザイドルにコンタクトを取ったと報じている。
ベッテルとフェラーリとの現在の契約は2020年末までとなっており、契約期間を延長するのか、袂を分かつのかをこれから話し合っていくことになる。
MARCAによると、ベッテルとザイドルは2006年からの知り合いで、当時ベッテルはBMWザウバーでテストドライバーを務め、ザイドルはエンジニアとして同チームに所属しており、それ以降も連絡を取り合っていたという。同紙は、ふたりは2021年の契約の可能性についてすでに話し合いの場を持ったと伝えている。
マクラーレンは2019年に大きな進歩を果たし、ランキング4位を獲得した。2021年にはチャンピオンであるメルセデスが提供するパワーユニット(PU/エンジン)を搭載することも決まっている。とはいえ、現時点ではメルセデス、フェラーリ、レッドブルのトップ3とのギャップは大きく、ベッテルがタイトルを争える可能性が低いマシンに乗ることを望むのかは疑問である。
F1の元最高権威者バーニー・エクレストンは、ベッテルは2020年末で引退の道を選ぶものと考えている。
「最近の彼には、勝つために何でもしようという意志が見られない」とエクレストンはAuto Bildに対してコメントした。
「ベッテルが2020年を終えた後も(F1に)残る可能性は低いと思う。だが彼は自分自身で正しい決断を下すだろう」