F1のCEOを務めるチェイス・キャリーは、人気が高まっているフォーミュラE選手権はF1にとって脅威ではないと語っている。フォーミュラEは先月ディルイーヤで6シーズン目を迎えた。
「フォーミュラEは現在のF1とは大きく異なるイベントだ。大部分は社会的大義のある、ストリートパーティのようなものだ」とキャリーは『CNN』に語った。
フォーミュラEと比較すると、F1は完全に異なるレベルで運営されているとキャリーは主張する。
「F1ではあらゆるものが競われていると思う。我々はF1におけるすべてを、特別なものとして作り上げていくことが重要だ。技術とスポーツを組み合わせた他に類のないスポーツであり、感覚に衝撃を与える競技だ」とキャリーは語った。
「卓越したドライバーが優れた才能によって、信じられないような危険を冒すスポーツであり、実に見応えのあるものなのだ」
「これはただの2時間のイベントではない。我々は3日間滞在し、様々な催しが行なわれる」とキャリーは続けた。
「F1には深みと豊かさがあり、そのことがF1を独特なものにしている。他と比較して、どういったものが我々を類ないものにしているかを強調することは、重要なことだと思っている」
しかしながらキャリーは、F1がレース技術とシリーズ運営の双方において、環境面での責任をさらに考える必要があることを認めている。
F1は現在、推定で年間25万5000トンの二酸化炭素を排出しているとして批判を受けている。これに対し、F1の経営陣は2030年までにカーボンニュートラルになるための10年計画を発表した。