エステバン・オコンは、シャルル・ルクレールがたった2シーズンで急成長を遂げてF1のトップドライバー入を果たしたことに驚いてはいないという。
2016年にGP3のタイトルを獲得し、翌年にF2のチャンピオンとなったルクレールは2018年にザウバーからF1デビューを果たした。そして今季、彼は誰もが憧れるフェラーリのシートを手に入れてセバスチャン・ベッテルのチームメイトとなった。
ルクレールは7度のポールポジション獲得と2度の優勝を成し遂げ、ドライバーズ選手権ではベッテルよりも上位の4位につけるという飛躍のシーズンを過ごした。しかし、このどれにもオコンは驚かなかったという。
「すべての出来事はシャルルにとってふさわしいものであり、僕にとっては驚きではなかった」とオコンはフランスのモータースポーツメディアである『NextGen Auto』に語った。
「レースに勝ったり、ポールポジションを獲ったりすることが可能なマシンであれば、そうなるだろうと僕は言っていたんだ。セバスチャン・ベッテルよりも上位になるだろうともね」
ルクレールやその他の成長中のF1ドライバーらとともに数多くの選手権を走ってきたオコンは、自身の知識からそうした見通しを立ててきた。
「キャリアを通して、ずっと一緒に戦ってきたんだ。彼やマックス・フェルスタッペン、ピエール・ガスリーらとともに、ここにたどり着くために。そのことによって互いに高め合うこともできた。さらに向上するためのモチベーションにもなっていたよ」
ルクレールがチャンピオンになる前年に、オコン自身もGP3のタイトルを獲得している。F2をスキップしてマノーのテストドライバーとして起用され、ベルギーGPで同チームからF1デビューを果たした。
その後、オコンはフォース・インディアで2年を過ごし、50戦に出場。しかしチームが買収されレーシング・ポイントに名前が変わった際にシートを失った。
それからメルセデスで1年にわたってテストドライバー兼シミュレータードライバーを務めてきたが、2020年はルノーからグリッドへの復帰を果たす。オコンはすでにシーズン後のテストにおいて、ルノーのマシンでの初走行を終えている。