これを書かないと年を越せない。2019年シーズン、グランプリごとに『ベスト・イレブン』ドライバーを選び、☆数で採点してきた。それを基にF1ジャーナリストの今宮純氏が『2019ファイナル・ランキング』を一挙発表。前編は22位から11位までを紹介。
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■22位 ニコラス・ラティフィ/ウイリアムズ(FP1×6戦)
■21位 山本尚貴/トロロッソ・ホンダ(FP1×1戦)
今年金曜FP1セッションには二人しか起用されなかった(2018年は6チームが6人抜擢)。ラティフィが2020年シーズンへの準備を兼ねウイリアムズで6回出走、ラッセルとのタイム差はあってもコース学習を優先。それとは全く違い、第17戦日本GPで実現したF1初体験チャンスに山本は30周をこなし、クビアト+0.098秒の17番手。これから国内モータースポーツ界“ビルドアップ”の礎になるか。
■20位 ロバート・クビサ/ウイリアムズ(FIAランキング19位)
クビサはレース実戦でラッセルをしばしば抑えるプレーをしていた。スタミナのせいか中盤になると若い相手に先行を許したが第11戦ドイツGPで10位入賞、1ポイントを獲得した。第15戦シンガポールGPまで気力の15戦連続完走。
■19位 ロマン・グロージャン/ハース(FIAランキング18位)
グロージャンはただひとりワースト・リタイア率30%。完走14戦で1043周はハミルトン全1262周の“219周遅れ(!)”。開幕戦グリッドではルクレールと並ぶ3列目、はじまりは今年もよかったのだが。
■18位 アントニオ・ジョビナッツィ/アルファロメオ(FIAランキング17位)
8年ぶりイタリア新人のジョビナッツィはフェラーリから舞い降りたライコネンを意識、脇で小さくなっている印象があった。第4戦アゼルバイジャンGPで予選8番手進出(PUペナルティで17番グリッドダウン)、浮上するきっかけをつかみそこなった。やっとブレイクしたのは母国である第14戦イタリアGPの決勝9位、2020年シーズンの残留が決定した第20戦ブラジルGPで5位に入り、20年への階段を進み出せた。