2019年ももう残りわずか。この1年のF1を振り返り、残念だったり、もの悲しい気分になる出来事を集めてみました。逆に純粋にハッピーな気持ちになったり、心が温まるような出来事もまとめていますので、そちらも併せてご覧いただければと思います（2019年F1ハッピーニュース10選：アルボンを助けたベッテル、「放っておいて」もらえないライコネン、ノリス好感度爆上げ）。それでは「2019年F1アンハッピーニュース10選」をお届けします。
■クビアト、母国ロシアでスペシャルヘルメットの使用を禁止される
ホームグランプリのロシアに向けてスペシャルカラーのヘルメットを用意したトロロッソ・ホンダのダニール・クビアト。しかしこれを使うことをFIAから止められてしまった。現在のF1レギュレーションでは、ファンにとって見分けやすくするため、シーズン中、1回を除いて、基本的に同一のカラーリングを使用しなければならない。しかしクビアトはすでにイタリアでスペシャルカラーを使用し、その1回の権利を使ってしまっていたのだ。とはいえ、シーズンを通して何度も大きなカラーリング変更を行っているドライバーもおり、クビアトには同情の声が寄せられた。
●「冗談のような規則」。クビアト、母国GPで特別カラーのヘルメット使用が許可されず
●クビアトの母国GP用ヘルメットを許可しなかったFIA。批判をうけルールを再検討
■メルセデス、母国ドイツでまさかの惨敗
チャンピオン、メルセデスにとってホームグランプリのドイツは特別な一戦。2019年ドイツGPはメルセデスにとってF1での200戦目の節目だったため、マシンにスペシャルカラーを施し、ガレージとメンバーのウェアも特別仕様に変更、気合を入れて臨んだ。しかし、メルセデスはこの大事なグランプリでまさかの大惨敗。バルテリ・ボッタスはコースオフしてリタイア。ルイス・ハミルトンはポールからスタートしながら、コースオフし、ペナルティも科されるなどして11位にとどまった。アルファロメオの2台がペナルティで降格されたため、ハミルトンは9位に繰り上がったが、それがなければメルセデスはノーポイントに終わるところだった。
●母国ドイツで惨敗のメルセデスF1「激しく落胆している。ここからさらに強くなる」と代表
●ハミルトン、首位から一時は最下位まで転落「なぜこんなことになったのか分からない」
●ボッタス、クラッシュでノーポイント「ミスでチャンスを逃した自分にがっかり」
■厳しすぎるペナルティに怒るリカルド「レースを盛り上げたのに」
F1フランスGP決勝終盤、4台による7位をめぐるエキサイティングなバトルが展開されたが、7位でフィニッシュしたルノーのダニエル・リカルドはレース後、ペナルティをふたつ科され、ポイントを失った。ペナルティのひとつはコースを外れた後、安全な形で復帰しなかったこと、もうひとつはコース外を使ってオーバーテイクしたことで、合計10秒を加算されたリカルドは7位から11位に降格された。
リカルドは戦ったことに後悔はないとしながらも、ダブルペナルティは重すぎると不満を述べた。
リカルドはシンガポールGP予選ではMGU-Kに関する違反により予選結果を取り消されており、その際には、全くアドバンテージを得ていないにもかかわらず失格にされたとして、強い憤りを示していた。
●4台バトルでレースを盛り上げたリカルドにダブルペナルティ、入賞圏外に降格。「後悔はない。皆が楽しんでくれたならうれしい」
●「入賞圏外まで落とされるのは厳しすぎる」リカルド、フランスGPでのペナルティに不満
●100万分の1秒の違反で予選失格のリカルド、“常識外れ”の厳罰に怒り「週末が台無し。飛行機代を払ってもらいたい」
