更新日: 2020.01.04 17:31
「ホンダF1の開発ペースはフェラーリを上回っていた」メルセデス、2020年の接戦を予想
メルセデスF1のパワーユニット(PU/エンジン)部門責任者アンディ・コーウェルは、2019年にホンダが大きく進歩したことに感銘を受けており、開発ペースはフェラーリを上回っていたとの考えを示した。
ホンダのパワーユニットを搭載するレッドブルはマックス・フェルスタッペンとともに2019年に3勝を挙げ、コンストラクターズ選手権でメルセデス、フェラーリに続く3位を獲得した。
コーウェルはレッドブルのシャシー、ホンダのパワーユニット、フェルスタッペンのドライバーとしての能力が素晴らしいパッケージとなっていると称賛した。
「2019年、ホンダは他のどこよりも大きく向上した。開発ペースではフェラーリをはるかに上回っていた」とコーウェルはMotorsport Magazineのポッドキャストにおいて語った。
「レッドブルは、タイトルを獲得する力を持ったシャシーを作ることができる。マックス・フェルスタッペンは手ごわいドライバーだ。そしてホンダは現在、大きな決意のもと、多大な投資を行っている」
「彼らの活動は順調に進んでおり、体制が確立され、健全な意思決定が行われている。今後が楽しみだ」
F1では2021年、シャシー面で大きなレギュレーション変更が行われるが、パワーユニットに関してはほぼ変更がない。
「エンジニアは創造的な活動を好む。新しいチャレンジに立ち向かい、正解を求めて戦うことが好きなんだ。だから私としては、変更がある方がよかった」とコーウェルは認める。
「だが、F1は正しい方向に進んでいると思う。2014年に導入されたV6とERS(エネルギーリカバリーシステム)のパワーユニットは適切なものだ」
「マニュファクチャラー4社がこれを引き続き使用していくのはよいことだと思う。同一のレギュレーションで接戦になる。それを私は楽しみにしている」
「2026年には今のものから一歩踏み出すことになるかもしれない。それに向けて新しいレギュレーションを考え出すことにしよう」