熱田護カメラマンがF1取材500戦を記念して写真展を開催。雰囲気抜群のギャラリーで大型サイズで展示された写真をぜひ楽しんでみてはいかがだろう。
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2019年のベルギーグランプリでF1の取材が500戦を迎えました。
今回は、ちょっと真面目に正直(いつもは不真面目で嘘ばっかりというわけではありませんw)に書いてみようかと思います。
2年前のバーレーングランプリの時、入院して欠席しました。暇なので、ふと、「今、自分は何グランプリ行っているんだろう?そうか449戦か……」ということに気付き、500戦という切りのいいところで、写真展とか写真集を実現できないかなと思ったわけです。
インプレスという出版社の方に動いていただき、実現の方法を探りながら動き出したのが1年半くらい前です。
題名は『500GP』とシンプルに決めました。
F1にカメラマンはたくさんいて、それぞれいろんな目的や目標を持っていると思いますが、僕の場合、『大好きなF1の世界を作品として発表すること』がモチベーションの大部分を占めています。
毎年増え続けるレース数、それをフォローして続けていくとどうしてもマンネリ化します。
知らない間にモチベーションが低下していて、辛くなります。
バブルの時代、たくさんのF1雑誌があって仕事がたくさんあった時代と今は全く違います。
素晴らしきモータースポーツの最高峰の写真を撮り続けるには、モチベーションが唯一の頼みの綱。
もういいか……と思ってしまったら、あっという間にや~めた!
と、決断してしまうことは実に容易に想像できます。
長旅のストレスや、移動の危険や不安、経費のこととか、負のことを言い始めたらキリがありません。
誰に頼まれたわけでもないのに、500戦のF1の写真を撮るという事を続けてきた。
楽しいんですね、好きなんです。
思い通りの光、空、雨、様々な情景が目の前で展開されて、シャッターを切れた時。
それは、至福の瞬間。
しかし、そんな事は、滅多にない事です。
でも、真面目に努力していると、極たまに、やってきます、至福の瞬間。
でもね、正直な話、その極たまにやってきた瞬間を失敗してしまう事もあるわけです。
それはそれは、悔しい、果てしなく悔しい。自分が悪いんですよ、時間は戻らないし、どうしようもない……
なんという下手くそなんだと、何年やってんだと、天を仰ぐこと、何度もあります。
悔しすぎるので、次回こそ、今度こそと奮起する。
そうやって、撮りためて発表できたのが、『500GP』写真展&写真集です。
写真展の場所は東京、品川駅から徒歩7分くらいのキヤノンギャラリーSです。
エスカレータを降りて行くと、左手にアイルトン・セナさんがいます。
今回の、この展示や写真集のために写真選びを一生懸命しました。
膨大な枚数の中から最初に選んだ枚数は約4000枚……
そこからのセレクトは、もう大変……デザイナーの福田さんに協力してもらわなかったら、永遠に終わらない感じ。
みんな、大事で可愛くて、そこに思い出とか重なるしね、そんな写真なんで、落とせないんですよ……本当に、どうしようもないんですね、自分ではセレクト出来ないんですよ。
中に入ると、こんな感じ。最高のプリントと最高のギャラリーで最高の照明でパネル展示されています。
みなさん、普段はスマホの画面、大きくてPCか雑誌で写真を見ていると思います。
大きなサイズのプリントで見る写真から違った雰囲気を感じていただけると思います。
会場内で5枚まで写メを撮っていただく事はOKです!
ぜひ、SNSで拡散してください!
#500gpでお願いします!(僕自身、忘れちゃうんですけど……)
ライコネン選手もいますし。
じっくり見ていただけると嬉しいです。
総展示枚数は、なんと154枚です!