トト・ウォルフは、メルセデスF1チーム代表として多くの仕事と責任を抱えている。47歳の彼には、ファクトリーやサーキットで何時間でも過ごす体力があるが、その生活を支えているのは、十分な睡眠だという。睡眠は良い仕事をするために極めて重要なものだとウォルフは考えている。
「睡眠は回復のために最も重要なものだ」とウォルフは『Grand Prix Plus』に語った。
「私は厳格な習慣に従って生活している。たとえば、最低8時間の睡眠をとっている。難しいことではない。規律を守ればいいだけのことだ」
「上海での話だが、私は(ウイリアムズの副代表)クレア・ウイリアムズと(CEOの)マイク・オドリスコルと夕食をともにしていた。午後10時半になった時、私はこう言った。『どうもありがとう。夕食は素晴らしかったし話ができてとてもよかった』とね。そして私はベッドへ向かったのだ」
ウォルフはまた、毎日マインドフルネス瞑想を行っているとも明かした。現在、瞑想を推奨する大手企業が増えつつあり、マインドフルネス瞑想とは、その瞬間に意識を集中することで脳を休ませる方法のことだ。
「朝、シャワーを浴びる時に瞑想ができる。2分の間、水が身体のどこにどのようにあたっているか、それはどのような感覚か、どのような香りか、どのように肩を流れていくかを感じ、身体が感じる水の感触に2分間集中するのだ。そうすることで、思考が明晰になる」
「呼吸や身体など、ひとつのことだけに集中するのが重要だ。それほど時間のかかることではない。だが他の考え事が浮かんできて、感覚を維持できないこともある」
「朝食や他のことを考えてしまうこともあるが、そのあとは水に集中を戻すのだ」