レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、日本GPでフェラーリは自分たちより速かったと認める一方で、彼らの採った戦略には驚いたと語った。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2位を獲得、一方でフェラーリのセバスチャン・ベッテルは4位だった。
フェルスタッペンは、3番グリッドからスタート直後に2位に上がり、ほぼ一貫してニコ・ロズベルグの後ろの位置を走り続けた。レッドブルは2回目のピットストップを53周のレースの28周目に行い、最後のスティントでハードコンパウンドを装着した。
一方ベッテルはレース前半はフェルスタッペンの後ろ3位を走行。他車のピットストップにより暫定的にトップを走行した後、フェラーリは2回目となる最後のピットストップを34周目まで遅らせ、それによってベッテルは4位に順位を落とした。さらにその際、ソフトタイヤを選んだことで、終盤タイヤのコンディションが悪化、前に挑むことなく4位でレースを終えた。
「我々も(フェルスタッペンに最後にソフトを装着させることを)考えてはみた。一度アンダーカットされると、何か異なることをする必要がある。そのためスティントを長めに取った」とホーナー。
「だがタイヤの性能が落ちてしまったのを見て、ソフトでは最後まで行けないと分かった。そこで最後にハードを履いたのだ」
「セバスチャンが(最後に)ソフトタイヤを装着したのには本当に驚いた。彼は残り19周の段階でマックスとの位置関係においてかなりいい状況だった。あれには本当に驚かされた」
ベッテルはレース後、フェラーリは終盤にアタックすべくアグレッシブな戦略を採ったと説明した。
「レース終盤に浮上するため、(最後のピットストップの前の)スティントを長く取って、他の人と違うことをしようとした」とベッテル。
「残念ながらソフトタイヤはあまり長持ちせず、ああいう結果になった」
「その上、ルイス(・ハミルトン)に前に出られてしまった。でも最終的なギャップを見れば、表彰台までのタイム差はとても大きかったので、(ハミルトンの前を走っていたとしても)彼を最後まで抑えきることはできなかったと思う」
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