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F1 ニュース

投稿日: 2020.01.21 07:35
更新日: 2020.01.20 17:32

ジョージ・ラッセル インタビュー(1)「ウイリアムズでの厳しい体験によって大きく成長することができた」

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F1 | ジョージ・ラッセル インタビュー(1)「ウイリアムズでの厳しい体験によって大きく成長することができた」

 ジョージ・ラッセルは2019年、ウイリアムズからF1デビューを果たした。このシーズン、彼は1ポイントも獲得することができないまま、ドライバーズ選手権を最下位で終えたが、それはラッセルの責任ではない。ウイリアムズのマシンは非常に競争力が低く、より経験のあるチームメイト、ロバート・クビサも、マシンからスピードを引き出すのに苦労したのだ。

 ラッセルは、楽ではないF1デビューシーズンが、ドライバーとして成長する助けになったと言う。

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Q:最初にレースに触れたのは3歳ごろだったということですね。その頃のことについて教えてください。

ラッセル:兄がカートレースに出ていたんだ。両親は、僕を飽きさせないために、ペダルのついた小さなトラクターを買ってくれた。その後ろにいろいろなトレーラーをつないで遊んでいたっけ。カートコースに行った時には水タンクを運んだ。カートコースに行くと毎朝、近くの水道まで行ってタンクに水を入れて、チームのところに運んだ。冷却のために使えるようにね。普通なら、チームの誰かが水道まで水を汲みにいかなければならないから、3歳の子供が25リットルも運んできてくれるんだから、助かっただろうね。僕にとってレースの経験はそんな風に始まった。

Q:3歳の頃カートトラックで水を運んでいたあなたが、2019年にF1デビューを果たしました。その時、どのような感情が湧いてきましたか?

ラッセル:後になってから、何が起きたのか理解した感じだよ。レースウイークエンドには、ドライバーは完全に集中している。カートであろうが、F4、F3、F2、そしてF1だろうが関係ない。できる限り速くマシンをドライブするという仕事をするためにそこにいるんだ。レースが終わって初めて、グリッド上でマシンに乗っている自分の写真や、何千人もの観衆を見て、『すごい、これがF1なんだ!』と思ったよ。これは僕が人生をかけて夢見てきたことなんだ。そして今僕はここにいる。

Q:ウイリアムズのマシンに競争力がないため、厳しい挑戦になることは、シーズン開幕前から分かっていました。そのとおりになったわけですが、その経験は役に立ちましたか?

ラッセル:難しい経験をして、精神面だけでなく、チームとの仕事についても勉強することができた。改善するためにチームが僕に何を求めているのかを知ることができたんだ。厳しい状況下で、どのようにチームの士気を高めて維持するかということを学んだ。

 マシンのパフォーマンスがよくなってくれば、こういう経験が役に立つだろう。僕は一番優れたマシンに乗ったことがあった。メルセデスのF1マシンに乗ってテストをしたことがあるんだ。だからいいマシンで走るのがどういう感じなのか知っている。メルセデスでのテスト走行が終わると、こう思ったものだ。『よし、マシンは順調だ。あとはここやあそこを少し直すだけでいい』とね。フィードバックがいまいち曖昧だった。

 ウイリアムズのマシンは、特にシーズンの序盤、ドライブするのが本当に難しかった。でも、チームがマシンを改善するために、僕からどういうフィードバックを必要としているのか、よく分かった。だからマシンのハンドリングがよくなれば、細かい部分を指摘することができるだろう。チームがさらにパフォーマンスを引き出せるようにね。

■「ウイリアムズFW42最大の問題は圧倒的なダウンフォース不足」


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