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F1 ニュース

投稿日: 2020.01.27 14:01
更新日: 2020.01.27 14:07

F1オランダGPに向け、ザントフォールトの改修工事が進む。オーバーテイク促進のため複数箇所を変更

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F1 | F1オランダGPに向け、ザントフォールトの改修工事が進む。オーバーテイク促進のため複数箇所を変更

 2020年シーズンよりF1カレンダーに復帰するオランダGPの開催に向けて、舞台となるザントフォールト・サーキットでは改修工事が進められている。サーキット設計企業『ドローモ』の代表を務めるヤルノ・ザフェリは、改修したザントフォールトのコースレイアウトは最も勇敢なドライバーたちにふさわしいと語っている。完全に新しい特徴を持つため、各チームのシミュレーターで間に合うように再現することができないのだという。

「各チームは生データを持っているが、サーキット全体のデータは持っていない。我々はそうしたデータを社内でしばらく保管することになる」とザフェリはオランダのメディア『Formule 1』に語った。

「なぜなら彼らに始終シミュレートするようなことをしてほしくないからだ。つまり驚きの要素が入るということだ」

 ザントフォールトは1948年から1985年の間に34回のオランダGPを開催してきた。最多優勝はジム・クラークの4回で、最後の勝者となったのはマクラーレンのニキ・ラウダだ。

 大規模な改修とグレードアップが行われたザントフォールトは、今年35年ぶりにF1カレンダーに復帰するが、これはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の人気が急上昇していることが大きい。

 だが現在のドライバーたちは、クラークやラウダらが走行したコースとはかなり異なるコースに対峙することになる。改修された急カーブは、コースの元の設計者であるジョン・フーゲンホルツに、新しいバンクのある最終コーナーはインディ500を2度制覇した元レーシングドライバーのアリー・ルイエンダイクに敬意を評して名前がつけられている。

「我々は歴史的な場所を数多く変更し、コーナーを作っている。F1ではこの数十年見られていないものだ」とザフェリは『De Telegraaf』に語った。

「このプロジェクトには最大のリスクがつきまとう。我々や、F1上層部、またその他の関係者全員にとってもそうだ」

「我々のシミュレーションでは、ドライバーはターン2をフルスピードで通過できる。その後は見ものになる。ドライバーはフーゲンホルツ・コーナーへ向かう。すり鉢型のコーナーのスロープの勾配は最大で18度を超えるのだ。これは本当に勇敢なドライバーのためのサーキットになるだろう!」

 ザフェリの説明によると、劇的な変更が行われたのは、現代のF1マシンでは古いレイアウトでオーバーテイクをするのが難しいというドライバーの懸念を解消するためだったという。

「ドライバーたちは、いかにしてこれらのコーナーに対処するべきか、どこで追いつけるか、ということに興味を持っている」

「多くの人々が懐疑的になるだろう。“ザントフォールトはオーバーテイクができないサーキットだ”と言っているのを耳にする。だが、それを変えるためにこそ我々が呼ばれたのだ」

■「ザントフォールトと比較できるのは鈴鹿だけ」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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