技術部門の強化を狙うウイリアムズF1チームは、他チームからふたりのスタッフを引き抜き、上位役職に起用することを発表した。
ウイリアムズは、デイビッド・ワーナーがチーフデザイナー、ジョナサン・カーターが副チーフデザイナー兼デザイン部門責任者に就任することが決まったと、28日に明らかにした。正式な就任は「近い将来」であると、チームは述べている。
ワーナーは、1997年からアロウズにてF1に関わり、2003年にはレッドブル・レーシングの前身ジャガーに加入、レッドブル・レーシングで副チーフデザイナーを務めてきた。
カーターは1979年にモータースポーツでのキャリアをスタート、アロウズを経てマクラーレンに加入、ビークルデザイン副責任者を務めた。2015年からはルノーでコンポジットデザイン責任者として働いていた。
今回の組織変更の一環として、デザイン部門のアダム・カーターがチーフエンジニアに就任し、エンジニアリング面および車両プログラム等の活動の統合と調整を担当することも明らかにされた。
2019年序盤にテクニカルディレクターのパディ・ロウが離脱、ウイリアムズは2018年、2019年と2年連続でコンストラクターズ選手権10位に沈んだ。2019年には新車の完成が遅れ、プレシーズンテスト開始に間に合わせることができなかったが、formula1.comによると、2020年型マシンの準備は順調に進んでおり、すでにすべてのクラッシュテストに合格しているという。
2020年F1プレシーズンテストは2月19日にスタートする。