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F1 ニュース

投稿日: 2020.02.05 12:47

これだけ知っていれば、もう戸惑うことなし/F1基礎用語辞典(4)

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F1 | これだけ知っていれば、もう戸惑うことなし/F1基礎用語辞典(4)

 F速やF1中継でよく目に&耳にする用語を総括。『あいうえお』順の辞典形式でまとめてみた。

・ハイドロプレーニング
水膜の厚い路面を走行中、タイヤの排水能力が追いつかず、水膜の上にタイヤが載ってしまい(つまり、車両が水に浮いた状態)、タイヤトレッド面が路面と接地していない状態を指す。こうなるとステアリング操作が効かなくなったり、駆動力が伝わらなくなったりし、コントロール不能に陥る。アクアプレーニングとも言う。

・バックマーカー
周回遅れの車両、あるいはドライバーのこと。

・パワーエフェクト
エンジンの馬力が10馬力上がるとラップタイムがコンマ何秒上がるのかを表す指標。この場合のラップタイムは、テストする機会が多く最大公約数的なコース特性を持つバルセロナ・カタルーニャ・サーキットを基準とするのが一般的。

・パワーユニット
2013年まではエンジンが車両を動かす主役だったが、14年からはエンジンに2種類のエネルギー回生システムを組み合わせたパワーユニットが動力源。レギュレーション上、パワーユニット(Power Unit:PU)は以下6つのコンポーネントで構成される。 ICE(エンジン)、TC(ターボチャージャー)、MGU-H(熱エネルギー回生システム)、MGU-K(運動エネルギー回生システム)、ES(エネルギー貯蔵装置)、CE(制御ユニット)だ。1シーズンあたりに使用できる基数に制限があり、19年はICE、TC、MGU-Hが年間3基、ES、CE、MGU-Kが年間2基までに制限。20年は22戦あることもありMGU-Kの使用制限が3基まで緩和されている。

・バンピー
路面がスムーズではなく、凹凸が多く荒れた状態。

・ピットスタート
スターティンググリッドから正規にスタートせず、ピットレーン出口からスタートすること。規定時間内にスターティンググリッドにつけなかった場合、あるいは規定外の作業を行った場合、また、ペナルティを科された場合にピットレーンスタートとなる。

・ファステストラップ
レース中に記録された最速のラップタイム。優勝、ポールポジションとともに公式記録となる。

・フォーメイションラップ
レーススタート前に全車がスロー走行でコースを1周すること。この間、ドライバーは車両の機能チェックを行ったり、急ブレーキを踏んでブレーキを適正な温度まで温めたり、蛇行してタイヤ表面を適正な温度まで高めたりする。この間、追い越しは禁止。フォーメイションラップ開始時に発進できなかった場合は、最後尾グリッドに着くか、ピットレーンスタートとなる。

・フューエルエフェクト
レース中は周回を重ねるごとに燃料が消費されるため、車重は軽くなる。軽くなったことによるラップタイムの短縮効果分を、10㎏軽くなるごとにコンマ何秒縮まるといった尺度で表現する。

・プライベーター
個人オーナーによって運営されるチームのこと。自動車メーカーが主体となって参戦する『ワークス』と対になる表現。2020年の参戦チームでは、レッドブル、マクラーレン、ウイリアムズ、レーシングポイント、アルファタウリ、ハース、アルファロメオがプライベーター。

・フロービズ
車体表面の空気の流れを可視化する技術。『Flow Visualization』の略。可視化したいボディ表面に特殊な塗料を塗って走行すると、走行後の塗料の様子から、渦の発生状況や進行方向、剥離点を把握することができる。エアロレイクと同様、フリー走行やテスト時に行われることが多い。


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